ホームなのにアウェイ!浦和レッズの地元の鹿島湯は再生復活プロジェクト推進中の昭和レトロ銭湯
ランニングステーションとして利用が可能な銭湯が浦和レッズのお膝元であるさいたま市南区別所にある。その名も鹿島湯だ。
- 1. 中山道(国道17号)沿いにある!
- 2. キャッチコピーは「ホームだけどアウェイ」!
- 3. 駐車場あり!
- 4. 入浴料金450円!ペイペイ支払い可能!
- 5. ランニングステーションとして銭湯ランが可能!
- 6. こぢんまりとした脱衣所にロッカーは24個だけ
- 7. 銭湯でダイヤル式ロックのロッカー
- 8. ボディーソープだけ備え付けアリ!
- 9. 「YOUは何しに日本へ?」による赤富士!
- 10. お湯は熱い!
- 11. 浴場を照らす街灯みたいな電灯
- 12. 鹿島湯復活再生プロジェクト!?
- 13. 温度が変わるシャワー
- 14. 薬湯もある!
- 15. サウナ・水風呂はないが、立ちシャワーはある。
- 16. 脱衣所外の涼みどころ!
- 17. 鹿島湯への応援が溢れるロビー!
中山道(国道17号)沿いにある!
浦和にあるのに「鹿島」湯は、中山道沿いにある。
JR浦和駅からは、埼玉県の重要施設である
埼玉県庁を通り抜けて!
徒歩約16分(距離約1.2km)だ。
けど実は・・・
浦和駅よりJR中浦和駅の方が近い。
ランニングにも最適な別所沼公園を通れば、徒歩約13分(距離約1km)だ!
中山道(国道17号)沿いにあるけど、入り口は裏手にある。
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キャッチコピーは「ホームだけどアウェイ」!
「浦和」と言えば、浦和レッズと埼玉県庁の所在地だ。
そんな埼玉の象徴とも言える土地「浦和」にあるのが、
「鹿島」湯。
「鹿島」と言ったら、
鹿島アントラーズ。
浦和レッズ(浦和レッドダイヤモンズ)と同じサッカークラブチームで、J1リーグで鎬を削るライバルチームだ!(2022年3月現在)
この店名のおかげで、客が来ず経営難にもなったらしい。
なんで?そんな名前にしたんや!!
創業65年の老舗銭湯。今の店主は3代目。
まさか初代創業者がJリーグ発足まで予見できるわけはない。
そんな鹿島湯の窮状を応援するキャッチコピーが
ホームなのにアウェイ
右側にも面白いコピーが色々ある。
「肩身は狭いですが湯船は広いです。」
「埼スタを建てたのだって、鹿島建設じゃないですか。」
「店名へのコンプレックスは、銭湯で洗い流しても消えませんでした。」
(〃゚艸゚)ウププッ
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駐車場あり!
店前には駐車場が3台分ある。
ガラガラとドアを開け店内へ。男性店主のハイトーン「いらっしゃいませ⤴」炸裂。
接客慣れしとるw。
昔ながらの番台式でなくフロント式になっている。
入浴料金450円!ペイペイ支払い可能!
こじんまりとした玄関。右になぜか洗面台?、左側に下駄箱が並ぶ。
靴を脱いで上がる時に、手すりがあるのに気づく。高齢者用バリアフリー改修はバッチリだ。
下駄箱はレトロな木札の鍵。結構小さくて、小生のNIKE製厚底ランニングシューズ28センチだと奥がつっかえて、扉が閉まらず鍵をかけられない💦。
靴を斜めにずらすことで、なんとか鍵をかけることができたε-(´∀`*)ホッ。
※木札の鍵は自己保管制。
アンバーな照明にレトロアンティークな内装・調度品は、用賀の藤の湯を彷彿とさせるなぁ。
ロビーを突っ切り、フロントへ。
現金で入浴料金の450円を支払い。
なんとPayPayも利用できる。
鹿島湯にはサウナはないが、
手ぶらセットがある。セット内容はシャンプー・リンス・タオルで、価格は100円だ(ボディーソープは備え付けがあるらしい)。
店主からお釣りを受け取ると、「男湯は左です⤴」と案内された。
接客慣れしとるw(2回目)。
暖簾をくぐり脱衣所へ。
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ランニングステーションとして銭湯ランが可能!
鹿島湯は、ランニングステーションとして利用可能だ。
ランステ利用の時は、番頭に「ランステ利用!」の旨を伝える。ウエアに着替えてランニングへGO!で、2時間以内に帰ってきて風呂に入って帰る、という流れだ。
おススメのコースは、埼玉市営別所沼公園。
鹿島湯から約900m先にある公園で、別所沼をぐるりと囲むジョギングコースがある。緑に囲まれたコースは1周約1km。
100mごとに距離表示もあるので走りやすい。
※ちなみに、近隣の稲荷湯もランステ利用可能だ。
こぢんまりとした脱衣所にロッカーは24個だけ
脱衣所は小ぢんまり。入って眼前にある壁面ロッカーは、4段6列の24個しかない。
少ない。
だからか脱衣籠も置いてある。
最初にトイレに行っておこう。
おそらく元はテラスみたいな場所だった思うが、改修されて洋式トイレになっている。
脱衣所もロビーに引き続きアンバーな照明。
天井は流石レトロ銭湯らしく格天井。
3人がけくらいのベンチが、ロビー側の壁際と脱衣所中央に置いてある。つまりベンチ2台あるってことね。
姿見もあるけど、今月の鹿島湯の一言的なものが貼ってある。「整っていますか?」みたいなことが貼ってあった。
いや、サウナないでしょw。
鏡前に椅子が2脚。「共用なので下着かタオルで座って」とある。
フ〇チンで座るなってことだ!
脱衣所内に洗面所はない。またドライヤーも備え付けていない。
ドライヤーはフロントで「貸してくれ」と言うと貸してくれるシステムらしい。1回20円。持ち込みも可能だが、貸し出しと同じく20円だ。
あと昔ながらの秤式体重計がある。
さてランニングウエアに着替えるとしよう。
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銭湯でダイヤル式ロックのロッカー
ロッカーの上半分はダイヤル式ロックのロッカーで、下半分はカールコード付きの鉄錠のロッカー。
銭湯の脱衣所でダイヤルロックは初めてだった。
傘立てでダイヤルロックならあるけど。
鍵をオープンにした状態で、自分で任意の4桁の数字を設定して鍵をかける、というもの。これなら財布に100円玉も、ランニング中や風呂場で鍵を携帯する必要もないので、画期的だ。
ただし、設定した4桁番号を忘れてはいけない。
このダイヤル式ロックはあまり銭湯で見ないから使い方が分からないのと、設定番号を忘れるリスクがあるから要注意。
扉に操作設定方法も貼ってあるけど、まぁ色んな人がいるからね、中高年のリテラシーを考えていただきたいw。
カールコードの鍵のロッカーもあるけど、せっかくだからダイヤル式ロックを体験した。
お風呂は一旦お預け。着替えたらいざ走り出せばいい。
前述の別所沼公園ランから帰ってきたら、ウエアを脱いでいざ風呂へ!
ちなみに、脱衣所の全体的な雰囲気はキャンプ場の脱衣所みたいな雰囲気。古い部分は生かしつつ、部分部分改修をしている。
ボディーソープだけ備え付けアリ!
浴場への扉は木製の引き戸。よくある銭湯だとガラス張りだが、鹿島湯は違う。この辺りがキャンプ場っぽい。
浴場は小ぢんまり。
そしてレトロ。
(ぼろいとも言うw)
カランは女湯側に5つ、6×2の島カランが1列、窓のある外壁側に5つ、計22個。
なんと言っても、
シャワー付きが女湯側の5つしかない!
そのほかはカランのみだ!
必然的に女湯側のカランが密。
とりあえずシャンプーは後回しにして、カラダだけ先に洗って風呂入ろうと思い、空いてる外壁側カランに座った。
なぜなら、
ボディーソープのボトルが置いてあるから。
鹿島湯はボディーソープだけ備え付けがあるのだ!
もちろん無料で使用可能!
ボディーソープは、女湯側と外壁側の2箇所に置いてあった。
風呂桶にカランからお湯と水を混合して(お湯だけだと熱い)カラダを清める。
タイルが所々剥げていたり、目地が黒かったり、鏡やカラン設備を見ると、だいぶ年季を感じる。
とりあえずカラダを清めたので内湯へ!
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「YOUは何しに日本へ?」による赤富士!
内湯へ行こうと目に入るのが、立派な赤富士の背景画。
このペンキ絵は禿げてないなぁと見たら、
「YOUは何しに日本へ?」
のテレビ番組の名前と、
「2021年8月」
の日付と、
「Suleika」?
と多分書いた人の名前と、
「ベルギー🇧🇪」?
多分出身国がある。
最近じゃん。
どうやらテレビ番組が来て、銭湯絵を書くのが夢だったベルギーの人が、背景画を塗り直したらしい。
それにしても立派な赤富士だ。
色使いがいい。日本人じゃできない感性だと思う。これを見に鹿島湯へ来る価値もある。
お湯は熱い!
そんな背景画の下に内湯浴槽が3つ並んでる。
左端の白湯浴槽から入ってみる。
大人が横並びで3人くらい入れる水色タイルの浴槽は、壁の鉄格子から薪で炊いたお湯が注がれる気泡風呂。
足を入れると
熱い!!
浴槽内に段差があるので、気をつけて壁にある水温計に歩み寄ると、
50度を振り切ってた!
いや、50度なんて足入れられないから、体感的に44度前後だろう。
体育座りでちょうどいい深さの浴槽に、熱さに耐えながらなんとか肩まで浸かる。
熱湯コマーシャルばりに。
訪れた日はよもぎ湯の日。入浴剤でなく、袋にモノホンのよもぎが入っているようだ。
ヨモギ成分?心なしかお湯が緑色に感じるが気のせいか?匂いもあまり感じなかった。
なぜなら、多分お湯の量に対してヨモギが少ないからw。
隣の浴槽とは壁が繰り抜かれて、お湯がつながっているのだ。だから相当量のヨモギが必要かも。
で、その隣の浴槽だが、大人2人が横並びで入れるくらいの幅で、水深が90センチくらいの深さの浴槽。
超音波マッサージ座風呂が一人分ある。
ジェット水流は、足裏・ふくらはぎ(てか足首)・腰・背中に左右2条のジェット水流が当たる。ジェットの勢いがよくて割と気持ちいいが、
お湯が熱いので、大してリラックスできない( ノД`)。
熱湯コマーシャルで「お湯をかき混ぜるなっ」て言うダチ〇ウ上島の気持ちがよく分かるwww。
が、熱さに我慢しながら浴場内を見渡す。
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浴場を照らす街灯みたいな電灯
都内の宮造り銭湯みたいに高い天井。ブルーの壁板にブルーの梁。明るい茶色の柱。禿げたりしてなく比較的綺麗。珍しいのは男湯の中央にブルーの鉄柱がある。
それと女湯との境目の壁に、
文明開花の時代的な街灯ランプがある。
なんか趣があるな。
また女湯を隔てる壁には、桜咲き乱れる壇ノ浦の戦いみたいな絵があり、これもまた風流だ。
鹿島湯は床を見なけりゃ割といい雰囲気w。
鹿島湯復活再生プロジェクト!?
それと壁にあったのが、
「鹿島湯復活再生プロジェクト」と称し、スポンサーの約10社の広告(25cm×10cmくらいの大きさ)が貼ってある。
近所のワインバーやお魚屋さん、電器屋さんや「ホームだけどアウェイ」のコピーを考えた人など。なんか地元で盛り上げてく感じでいいね。隣のスタバは出稿してないけど。
広告料は4クール(1年)で6万円。出稿場所は浴場内の壁と、脱衣所のロッカー扉の2箇所の模様。
そういや、脱衣所のロッカーの上二段に風呂場と同じ広告が貼ってあった!
この復活再生プロジェクトだが、営業60年以上なので設備にガタが来ていて修繕や入れ替えが必要。
だが、コロナや時代の変化(や名前のせい?)でその資金もない。廃業もしたくない。
で、クラウドファウンディングをしたみたい。
今の時代、銀行からの借り入れ以外にこういう資金の集め方もあるんやな!
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温度が変わるシャワー
お、シャワーが空いたようなので髪を洗おう。
シャワーヘッドの水圧は問題なし。湯温はぬる・・・
いや、
熱い!熱くなった!!
なんかシャワーを使用する人数で温度が変わるんかな?
小生が「あちっ!あちっ!」ってシャンプー流した後にシャワー止めたら、隣の人が「あちぃ!」て言ってたwww。
なので温度は熱いかもしれないから要注意。
薬湯もある!
さて、髪を洗い終わったら残りの内湯へ。
こっちはタイルでなく煉瓦造りの浴槽。
ここもヨモギ湯だったんだけど、レンガ造りだからか?お湯が黒湯みたい黒く見えて透明度が低い。
熱湯コマーシャルを覚悟して入ると・・
ぬるい。
体感で40度くらい。これなら子どもでも入れるだろう。
けどあまり広くなくて、大人1人分の幅くらい。向かい合って最大2人が入れるくらいの小さな浴槽だ。
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サウナ・水風呂はないが、立ちシャワーはある。
鹿島湯には、サウナ・水風呂はない。
この辺は資金調達具合になろうか。今後に期待したい。
だけども、立ちシャワーはある。
衝立付きの1ブース。お湯だけでなく水も出るシャワーヘッド固定型。
シャワーは経年で目が詰まってるのか?あまり勢いは強くない。とはいえ、この水シャワーで温冷交代浴が可能だ。
熱いお湯・ぬるいお湯に入りながら、出稿された広告を見たりしながら、温冷交代浴をかまして風呂を出た。
脱衣所外の涼みどころ!
熱いお湯だったので、少しのぼせた。
なんと鹿島湯には「涼みどころ」がある。
脱衣所にある涼み処の扉を開けると、屋外に出れる。
外は人工芝に藤のパイプ椅子が3脚、間隔を置いて並んでる。ウッドの目隠し付き。
この涼みどころは後付け改修だと思うけど(・∀・)イイネ!!。もしサウナがあったら、絶好の外気浴になる。
なお、脱衣所内には、ちゃんと扇風機や団扇もある。
で、団扇の入ってるカゴには綿棒があった!
耳垢ウェットな小生にはありがたい。
ちなみに脱衣所の壁には、銭湯店主の1日が夏休みの自由研究みたいに、模造紙に写真付きで貼ってあった。
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鹿島湯への応援が溢れるロビー!
ロビーには、ベンチが男湯側と女湯側に1台ずつ置いてある。で、フロント向かいの天井近くに液晶TV。ちょうど店主がテレビを見れる位置。
ベンチからだとTVとの距離が近くて、顔を結構上げる必要がある。
ロビーの壁には、鹿島湯ファンからの寄せ書きメッセージとか、看板猫の写真がたくさん貼ってあった。
(西新井の湯処じんのびみたいに猫は会えなかったな。残念。)
帰りに玄関に向かったら長押に
サインがたくさん飾ってあった。
わかったところだと、多部未華子・ビートたけし・ダイヤモンドユカイなどの芸能人。
すげぇな。多部未華子があの風呂に入ったの!?
鹿島湯を支援している人がたくさんおられるようだから、頑張って営業を続けていただきたい。回収が進んだらまた来たい。
おしまい