横浜市西区戸部の「遊湯 記念湯」は昭和レトロと洋風が共存する和洋折衷銭湯だった。
三ツ沢陸上競技場での汗を流すため、横浜市西区戸部本町にある銭湯「遊湯 記念湯」へ。
戸部駅から徒歩1分の駅チカ銭湯!
京浜急行本線「戸部」駅から徒歩1分、距離にしたら数十メートルの至近距離に「遊湯 記念湯」はある。
ちなみに記念湯は横浜市営地下鉄ブルーライン「高島町」駅からも近い。距離約550m、徒歩約8分だ。
いづれも横浜駅から一駅、そして駅チカ銭湯とアクセス良好なのだ。


営業時間は15時~23時30分。定休日は月曜だ。

サウナ料金値上げ
玄関に入ろうと思ったら、入り口にサウナ料金変更の貼り紙が。

ちなみに記念湯のサウナは3時間以内、バスタオル付だ。
下駄箱はみんな同じサイズでブーツ用なし。小さめの下足箱だが、小生のNIKEの厚底ランニングシューズ28cmは無事収まった。
下駄箱の鍵を持ち、自動ドアを開けてフロントへ。
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下駄箱の鍵はフロントに預けるシステム
店内に入ると、手指の消毒器があるので消毒してフロントへ進む。
入浴料金490円を女将に現金払い。すると女将から下駄箱の鍵を渡せ、と促される。そう、ここ記念湯は下駄箱の鍵をフロントに預けるシステム。下駄箱の鍵を女将に預けると、代わりに脱衣所ロッカーの鍵が渡される。女将のロッカーマネジメントテクニックが光る。
ちなみに、女将から渡された鍵はカールコードでなく・・・
ゴム紐。
湿ってなかったからよしとしよう。小生はプチ潔癖なのだ。
(だけど公衆浴場は入れる。)
フロントに向かって右手が男湯だった。脱衣所へと進むことにした。
脱衣所は昔ながらの高い格天井
記念湯の脱衣所は、サウナ室やフロントスペース、その他秘密の小部屋?が、脱衣所内に迫り出していて複雑な間取り。
外壁側と店頭側の2面、つまりL字にロッカーが設置されている。三段構成で1番下が縦長で収納力高い。上二段は正方形のロッカーだ。
小生に割り当てられたのは下段の縦長ロッカー。
女将、グッジョブ。
縦長ロッカー内は、ハンガーバーが渡されハンガーが1本付いている。ランニングウエアを脱ぎながら、脱衣所を見渡す。
脱衣所中央には、ベンチが2台隣り合わせに置かれている。ロッカー脇には、ペプシの自販機。自販機とロッカーに挟まれたデッドスペースには、マッサージチェアが1台が置かれている。
そして脱衣所内に迫り出したサウナ室の壁沿いに、秤タイプの体重計と洗面台が設置されている。
一方、女湯側の壁にはフロントが迫り出してきている。全身を映す鏡と上半身を映す鏡があり。上半身を映す鏡の方は、ドレッサーみたいになっていて小型ドライヤーが2機ある。それと一人用の藤椅子が数脚。椅子は低く、ドライヤーの台は高いので、座りながらドライヤーはできないけど。椅子は休憩用だね。ドライヤー料金は20円と標準的。
で、浴室への入り口ドアの脇には、スノコの3人掛けくらいのベンチが設置されている。サウナの休憩用かな。
そして見上げると、昔ながらの高い格天井。天井に照明器具がないので、脱衣所はやや薄暗い。また、着物美人の浮世絵の額が飾ってあった。天井だけ見れば、古き良き昔ながらの建築様式。天井より下は今どきの洋風の内装だ。
一応、お風呂に入る前にトイレへ行っておこう。トイレは洋式。けど、床がビチャビチャだった。少し民度に不安が過ぎる。
ランニングウエアを脱ぎ去り、いざお風呂へ。
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見たことのない珍しい洋風風呂がある!
カランは女湯側に8と、島カラン7+7=14で計22。「どこに座ろうか?」と探すと、トイレでの不安は的中。
人がいないな、と座ろうとすると、浴用道具が置きっぱなし。座れねーじゃん#。
民度が窺い知れる。
常連さんごめんなさいごめんなさい(-人-)
島カランの上はラックになっているから、そこに浴用品を置けばいいのに。
で、空いてる席があったのでそこに座る。
記念湯のカランは使い込まれ、昭和レトロなデザインなものの、鏡は腐食がなく綺麗。シャワーの水温水圧は申し分ない。
カラダを清めていざ内湯へ。
記念湯の洋風のタイル風呂は、パッと見ると「なんだ?これは?」という変わり風呂が多い。
最初に目に飛び込んできたのは、肩たたきリラックスバスという名の座風呂。ジェットコースターの肩から胸にかけ体を固定するやつ(安全バー?)が肩部分で切断され、その切断面からジェット水流が滝のように注がれている。
言い換えると、鎖骨の延長の肩の出っ張り(肩鎖関節?片峰?)の上に、背もたれから筒が出ており、その筒から打たせ湯、みたいな。
けどこれ、肩こりする僧帽筋に水流が当たらない。水流が出る筒と筒の間に頭をいれなければならないから、両筒の間隔が広いのだ。
よって、首の付け根の肩こりでほぐしたい僧帽筋でなく、 鎖骨の延長の肩の出っ張りに水流が当たる。骨に当たるからマッサージの意味がない・・・。
小顔の小生でも、両筒ジェットが顔に迫っていたから、顔がでかい人はこの肩たたきリラックスバスに座れないのでは?
背もたれから背中部分に2条のジェット水流も噴出されている。さながらジェット座風呂と打たせ湯が合体した一石二鳥みたいな風呂だったが、なかなかほぐしたいポイントにジェットマッサージが当たらない、という欠陥品みたいな風呂だった。
隣には「ローリングバス」。いわゆる寝風呂だ。「ローリング」って何が転がるかはわからない。足裏・ふくらはぎ・腰・背中に2条のジェット水流が当たる。威力は弱くマッサージ効果は得にくい。
水枕付きだが、高身長高学歴低姿勢の小生には居心地がよくなかった。各個人の体型によって合う合わないあるだろう。小生はリラックスできなかった。
そして、「エステバス」という名のハイパワーボディージェットが2人分ある。水深1mくらいだが、起立姿勢でヒップにジェット水流が当たる。ジェット系バスではここが1番強力な水圧のため、ランニング後のマッサージが心地よかった。
さらに、エステバスの対面には、ぶくぶくと沸き立つかのようなバイブラバス。そして、なんと雲梯(うんてい)が設置されている。公園や校庭にある、あの遊具の雲梯だ。先ほどの「肩たたき風呂」と同じくユニークな風呂だ。
雲梯にぶら下がると、強力バイブラの勢いで下半身が揺さぶられる、金玉もいっしょに。これはぶら下がり健康器とお風呂の相乗効果なのだろうか?
ちなみに、浮力により体が軽くなるので、懸垂しやすく筋トレにもなる。
フルチンで風呂場で懸垂をする大人はいないと思うが・・・。
それはワタシだ。
以上、これらの風呂は、浴槽としては一つつなぎの洋風タイル風呂。湯温は42度を指しており、少し熱めの温度。
記念湯の浴室内を見渡すと、床や壁は青・白色のタイル使い。見上げると宮造りの銭湯らしく、高い天井に白い壁と青い梁。最近、壁を白く塗ったばかりか?剥げているところはない。結果、清潔感や明るさを感じる。サッシは一部開放され、また窓の外には遮るものがないので外光が入り、採光性がある。
背景画は横浜に立地していることもあり、明治か大正時代の横浜波止場の異人館通りを描いたモザイクタイル画。
和風の昭和レトロな造りがベースだが、洋風のエッセンスも加え、港町「横浜」らしい銭湯だと感じた。
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薬湯もある!
さて、変わり風呂が居並ぶ洋風タイル風呂の隣に石造りの和風風呂がある。洋風風呂は白湯だったが、和風風呂の湯は色が濁っている。
こっちは薬湯とのこと。ウイキョウやチンピなどの生薬配合の薬湯は、血行を良くしてカラダを温め、冷えからくる体調不良を改善する効果がある、という。
浴槽は段差がある。透明度が低いので用心深く段差を降りると深い。肩まで浸かると中腰にならざるを得ないくらいの深さ。ケツをついて座ると、潜ってしまい息ができないな。こりゃちょっとリラックスしづらい・・・。
薬湯の水温は42度を示していた。
漢方っぽい匂いは少しするけど、イヤじゃない。
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サウナ・水風呂もある!
さらに記念湯には、サウナと水風呂もあるのだ。
前述の通り、2021年9月1日からサウナ料金が300円へ値上げされた。「うーん、300円かぁ~」ということでサウナ料金は払っていないので、外から見るだけ。
サウナ室ドアの上の温度計を見ると、92度を示していた。ドアは鍵付きだから、サウナ料金を払っていない人はサ室へ入れない。
ま、その方がいいわな。民度を考えると。 常連さんごめんなさいごめんなさい(-人-)
で、外からサ室内を窺い見ると、二段のタワー式。脱衣所へ迫り出している分も考えると4人くらい横並びで座れそうな広さ。
サウナ室の隣には立ちシャワーが一つ。
が、お湯の方のハンドルが取れている。
そう、水しか出せないのだ。
修繕予定の有無は知らないが、小生が訪れた時は水しか出ない立ちシャワーだった。
サウナ室の対面には水風呂がある。2人くらい入れそうな広さの水風呂。サウナに入らなかったので、温冷交代浴でランニングによる脚の疲れをとろうを勤しんだ。
記念湯には露天風呂はないので、外気浴はできないが、脱衣所のベンチで休憩できそうだ。
※看板には「露天風呂」って書いてあったけどな。女風呂の方にあるのか?
というわけで、昔ながらの昭和レトロな造りと石造りの和風風呂と、洋風なタイル風呂やサウナ、そして文明開花の背景画と、和と洋が絶妙にミックスされた、開港都市「横浜」らしい銭湯だった。
風呂上がりにロビーへ。テーブル・ソファーが置かれて、TVが映し出されていた。飲料水やアルコール、浴用品も販売しているので、お風呂のあとに水分補給も可能だ。何気に女将さんもTVを見れるような家具の配置になっていた。
ちなみにロビーに貸しロッカーもあり、1ヶ月500円だった。
何気に横浜駅に近い銭湯の記念湯。横浜駅近くで銭湯に行くなら、反町の反町浴場か記念湯かな。
FIN