雨のつくばマラソン2019でフルマラソンを完走してきた!
2019年11月24日(日)開催の第39回つくばマラソン、フルマラソンの部に参加してきました。天気は生憎の雨模様。前日準備から当日の最悪な会場・レース内容を、時系列に沿って綴っていきます。壮大な長編物語となっています。
マラソン前日まで
2か月前から、週末にハーフ→30㎞走→40km走→30㎞走をこなして足を作り、平日にはトレッドミルでビルドアップ走をし、スピードと心肺機能を養ってましたが・・・。
大会1週間前に風邪をひいてしまった!
昨年も湘南国際前に風邪を引いてしまい、この時期の風邪には気を付けていましたが、見事に罹患・・・。安静にしてましたが、補給食を買いに行かねば!と外出しました。
オッシュマンズ手作り!マラソン補給4点セット500円+税!

OSHMAN’S二子玉川店で販売していたマラソン補給用謹製パック。バラで買うより安いであろうワンコイン・プライスだったので、今回これをつくば用に購入!

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前日に仕事をぶっこまれた!
風邪の方はそれほどひどくならなかったものの、咳が止まらない!さらに前日の土曜に仕事をぶっこまれた!忙しくて20時過ぎまで働きました。終業後、疲れた体は電車に運ばれ、宿泊地へ。
「柏たなか」駅前のカプセルホテルに宿泊!
23時ごろ、つくばエクスプレス「柏たなか駅」に着くも何もない・・・。でも駅前に24時間営業のドラッグストアがあり、助かりました。明日の朝ごはんを購入。

ヤックスドラッグから100mくらい先にあるカプセルホテル「FRONTIER INN柏たなか」にやっと到着しました。

2019年8月にできたばかりでキレイ!
オープンしてから3か月くらいで、清潔・キレイ!またアンケートに回答したらQUOカードもいただけた。
オープン記念3,000円+税!
限定室数でオープン記念3,000円+税!実はつくばマラソンは始発に乗れば行けるんですが、この安さのホテルが見つかったのが、前泊にした決め手でした。
室数20と小さい規模だが、居室空間は広い!
2フロア構成。案内されたのは1Fの12室ほどのエリア。シャワールーム・洗面台・トイレ各3基が共有です。大浴場が欲しいという声が多いみたいです。アンケート回答時にフロントの人が言っていました。居室はセミダブルくらいの幅があって、広い!。
2,3室残してほぼ満室だった。
フロントの人と少しお話したところ、皆さん、つくばマラソン参加でお泊りとのこと。他の人はもっと会場に近いホテルに泊まるんだろうか?
ちなみに、今年の9月くらいから予約が入り始め、 来年オリンピックの時期はもう満室!とのこと。ただ外国人客は予約が多く、おそらくキャンセル出るから、と話していました。
耐震性は?
なお、同施設はモバイルスペースだそうです。耐震性はどうなんでしょうか?まぁ、モバイルスペースだからではなく、建物すべてに言えることですが。
と考えつつ、また地震が来ないことを祈りつつ、咳をこらえながら寝ました。
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つくばマラソン当日の朝
5時30分ごろ起床し、熱いシャワーで目を覚ませ、筋肉を温めます。あんまり寝れませんでした。咳が辛くて・・・。
そして天候は雨・・・。予報が外れるという一縷の望みをかけていたものの、残念です。雨のマラソン大会は何気に初めて。
つくばエクスプレスはランナーがいっぱい!!
柏たなか駅から電車に乗り込むと、すでにランナーでいっぱい!混雑で疲れてしまうから、前泊にしてよかったと思いました。研究学園駅では下りずに、終点のつくば駅まで行きます。
つくば駅からタクシーで会場入り!
つくば駅で降りて、待ち合わせをしていたランニング仲間と合流。タクシーで会場を目指します。タクシー待ちの列ができていましたが、10分少々で乗れました。運賃は1,200円くらいだったので、仲間とワリカン。
さて、会場へ向かいますか。
会場は阿鼻叫喚の様相!
※ここからの語りは村上春樹風になります。SEXとビールの登場は少なめです。
タクシーを降りると、会場の入口には人だかりができていた。何事か?と様子をうかがうと、荷物の預かり所へ向かう人達だった。
荷物預け・更衣室・トイレ・屋台が居並ぶ、つくばマラソン会場は筑波大学多目的グラウンドを使用している。このグラウンドは土なのだ。前日から降り続く雨により、地面はぬかるんでいた。
運営側はビニールシートなどの敷物を敷く配慮は示していたようだが、グラウンド全てを覆い尽くせるはずもない。よってランナーは泥汚れが少ない導線に群がる。その導線は狭いうえに、1万5,000人ものランナーが集まるのだから、混雑するのも道理だ。
僕達は更衣室までたどり着けそうもなかったので、踵を返し、他所を探すことにした。
すると、すぐそばのラグビー場にコンクリート製の小さな観戦スタンドがあり、そこで着替えることにした。
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強まる雨足、弱まる意欲
着替えている最中、次第に雨足が強くなってきた。傘をささずにはいられない。これから42kmを完走する意欲とは裏腹にモチベーションは最底辺だ。
実はこの日、DNSを決めた仲間がいる。仕事のためだ。この仲間を羨ましいと思った。それくらいの天気と会場の様相だ。
そうは言ってもいられないから支度をする。腕時計をGARMINに替えようとしたら・・・電池が切れている⁉︎。おかしいな、一昨日充電したばかりなのに、うんともすんとも言わない。ついてない時はついてないものだ。腕時計は身につけていたデジタルのチープカシオF-91Wを使うことにした。一応ラップ機能はある。
さて、着替えも済み、補給食も持った。ゴミ袋も被った。すると、あの泥沼のような荷物預かり所に再び行って、荷物を預けるのか?と逡巡した。
仲間は荷物預かりを利用すると行った。万が一もあるので僕も預けることにした。昨日仕事だったため、大事な仕事道具が入っていたのだ。
(後日、雨のマラソン大会は車で行く手もあるな、と思った。)
再び会場へ行くと、先程より混雑が増していた。人だかりが入口から溢れている。しょうがないから荷物を抱えて、牛歩のスピードで、雨に打たれながら進んでいった。
その時、研究学園駅からのシャトルバスが、会場入口を通り過ぎ、到着した。「この時間に?スタートに間に合わないんじゃ・・・。」その通り、バスの中で着替えている人もいた。つくば駅からタクシーで来たのは正解だったかもしれないな。そう思いながら列にならんでいた
やっと荷物預かり所エリアに到着した。各ゼッケン番号で別れるため、人だかりは分散し、視界が開けた。
「た、田んぼじゃん・・・。」
辟易した。多くの人の足で土の地面がこねくり回され、田んぼと化していた。ここまで来たら進むしかない!
ぬちゃあ〜
靴の中に泥水が侵入してきた。不快だ。そしてぬかるみに足を取られる。スタートへ急ぐランナーが、目の前で盛大に横転した。どちゃ!
やっと荷物預かり所に辿り着いた。そこにいたロボットのようなスポーツ局員に、僕の荷物を手渡した。完走への励ましや、混雑のお詫び、悪天候での出走の労いなどはなかった。しょうがない、ロボットなのだから。
高速レースで名高いつくばマラソンだが、今日のためにNIKEヴェイパーフライを新調したランナーは可愛そうだな。僕は靴が汚れるのが嫌なのだ。
今日の僕のランニングシューズは、セールで3900円くらいで買い求め、既に数百km走ったもの。マラソンが終わったら捨てようと決めた。
つくばマラソンはウエーブスタートだが、自分のブロックは既にスタートしていた。残るはブロックは最後尾の一つだけ。
スターターのどこぞの協会の役員が、スタート前に能天気にスピーチしていた。そういえば会場で流れるどこぞのパーソナリティの実況も能天気なものだった。こちらは雨の中泥まみれになっているというのに。
この上なくテンションはどん底だ。雨・泥まみれ・咳・仕事の疲れ・GARMIN電池切れにより、コンディションも悪い。
決めた、今日は40kmのペース走にしよう。
ドン!号砲が鳴る。周りが緩やかに走り出した。「さて、走るか」今までにない暗い気持ちで僕も走り出した。
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スタート後、ペーサーとの出会い
スタート後は、お決まりの混雑だ。今日は記録を狙わず練習と決めたから、流れに身を任せる。最初の1kmは7分くらい。非常に緩やかなペースだ。
すると、風船を2つ付けたキャップを被った女性二人組が僕を追い抜いた。背中に「4時間30分」とある。サブ4.5のペーサーだ。仲間とお互いの健闘を祈り、僕は彼女たちに付いていくことに決めた。
サブ4.5だからどのくらいのペースか計算しながら彼女たちの後ろをついていった。左側の夫人はショートヘアで細身。年は50前後だろうか。脱いだ雨合羽を手に抱えて走っていた。1,000円で買ったから捨てるには勿体無いと。ランナー気質だるうか。堅実なご婦人だ。
もう一方は肩くらいの髪を後ろでまとめて、肉感がある。年は40代だろうか。顔つきは派手めでメイクもばっちりキメていた。そうだ、ペース計算していたんだ。サブ4.5だと多分6:24分/kmくらいか。
ペーサーのお仕事拝見
つくばマラソンはスタート後しばらく筑波大学構内を走る。所々に段差があり、彼女たちは「段差がありますよー!気を付けてー!」と段差が現れる都度叫んでいた。
また「キャッツアイに気を付けてー!」とも叫んでいた。キャッツアイ?すぐに足元に現れた。道路中央線状に連なる反射板の付いた突起物だ。これは危ない。
事前にコースを走り込んで、路面状況を把握して記憶しているのだろう。大したものだと感心した。
給水所では「紙コップはゴミ箱めがけて捨てましょー!掃除する人のためにー!」とも叫んでいた。確かに辺り一面に紙コップが散乱していた。感謝の気持ちを込めて、走りながら紙コップをゴミ箱に投げた。
「スコン」
よかった、ちゃんと入った。
君たちとは合わなそうだ
なおもご婦人ペーサーに付いていった。会話を聞いていると、ペースを確認していた。3分ロスしているらしい。つまり計画よりも遅いということだ。遅れを取り戻すため、間隙を縫ってジグザグに目の前のランナーを追い抜いていく。僕もそれに付いていった。
筑波大学を出て、学園西大通りに出ると、舗装状況もよくなり、道幅も広がり混雑が緩和され走りやすなった。すでに5km走っている。気づくと雨も小ぶりとなった。身体もほぐれたせいか自ずとペースアップしてしまう。ご婦人ペーサーにぶつかってしまいそうだ。僕は彼女の後ろに付くのでなく、並走することにした。
今日はペースが遅くても42.195kmを走り抜く練習と決めた。ペースはご婦人ペーサーと同じにした。だけど次第に彼女たちは僕の後方へいってしまう。自然なビルドアップは仕方ない。なるべく飛ばし過ぎないよう自重しながら走ることにした。時折後ろを振り返って、ご婦人ペーサーの頭上の風船で僕と彼女たちの距離を測りながら。
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新たな出会い、そして別れ
しばらく僕はご婦人ペーサーとの距離を振り返って確認して、飛ばし過ぎないよう走り続けた。我々の距離を保つように。願わくばまた一緒に走りたいと。
僕の想いとは裏腹に次第に差がついていった。終いには風船が見えなくなってしまった。振り返った時、女の子と目が合った。後続ランナーからしてみれば、しばしば後ろを振り返る僕を挙動不審に思うのは仕方がない。気まずかった。
その子が軽やかに僕を追い抜いていった。その子は女友達4人グループで参加していた。女子大生くらいだろうか?社会人としてもせいぜい3年目くらいの若さだ。テンションが少し上がった。このグループに付いて行こう。僕はもう振り返ることはなくなった。10km過ぎの出来事。
SPEEDかMAXか
後ろを振り返った時に僕と目があった子は半袖短パンの痩せ型でおさげの子。2人目は筋肉質でガタイがよく、派手目な顔立ちの女の子。3人目は中肉でモノトーンのコーディネートの女の子。最後はロングタイツ(レギンス?)の女の子。
女性アイドル4人組といえば、思い浮かんだのはMAXかSPEED。彼女たちと例えるならどちらだろうか?と考えながら追走していた。おそらく最後方からまくってきたのだろう。速いペースで周囲をぐいぐい抜いていった。強いて言えばSPEEDかな。
最初の補給
SPEEDはかなりのスピードだった。追い抜きどんどん前へ行く。付いて行くことが辛いペースではないが、後ろに張り付いて気持ち悪がられらのは本意ではない。(実際そんな輩はいた。)そこで僕は適度に距離を保ちつつ、曲がり角など自然と接近してしまう時は、流れに逆らわずSPEEDを追い越したりして走った。さも偶然ペースが同じ体を装って。
そんな感じで14kmに到達。今回、補給タイミングは42kmを三分割した。PIT IN栄養ドリンク風味で最初のエネルギー補給を行う。
甘い。。
ちびりちびりと少しずつジェルを口に含み嚥下する。なぜかお腹が張ってきた。便意を催しそうだ。エナジージェルはまだ残っていたが、キャップを絞めてパンツのポケットにしまった。キャップを絞めることのできるPIT INは、食べきれない時に便利だ。
早くも1人が脱退
次の15㎞過ぎの給水所では真水のほか、アミノバリューも配布していたが、エナジージェルにより口中が甘ったるいので真水にした。
給水所を出るとSPEEDの一人が欠けている。細身のおさげの子がいなくなっていた。どうやら脱落したようだ。スリムでフォームも悪くなったので意外だった。かくしてSPEEDは3人組になったのだった。
実はSPEEDの中には明らかにフォームが綺麗な子が1人いた。軽やかに走るロングタイツ(レギンス)の子だ。おそらく彼女がこのグループ内でのペーサーだろう。一緒に出場した友達を完走に導く、もしくはPB更新へ導く担い手だろうが、悲しくも一人脱落してしまった。
続いて脱退2人目。
そのまま順調に21km。やっと半分か。残りのPIT INを投入した。お腹の張りは少し収まっていたのだ。
21kmの給水所を過ぎると、ガタイのいい女子がいなくなっていた。その肩幅もあり筋肉質なガタイがいい女子は、フォアフットで走っていた。いかにも短・中距離選手がしそうなダイナミックなフォームだった。このまま42kmを走り切れるわけはないと思っていたが、案の定、その通りだった。これでSPEEDは2人脱退し、残る2人となったわけだ。
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ペースを上げる2人
残り21㎞。まだ走れるが、スタート直後のようなバネはなくなっていた。だがペースを自重した分、これまでのフルマラソンよりは走れている。
残留したSPEEDの2人。モノトーンコーデの肉付きのいい方は運動経験があまりなさそうなギアとフォームなんだけど、ここまで残留するとは意外だった。真っ先に脱退してもおかしくない子だったからだ。
もう一方のロングタイツの子。彼女はとても美しいフォームだ。明らかに走り込んでいる陸上経験者だ。完走は間違いないだろう。是非とも残るモノトーンコーデ女子をゴールへ導いてやってほしい。
などと僕自身の余力は大してないくせに、上から目線で考えごとをしていたら、なんとSPEEDのペースが上がった。
付いていけないペースではないが、今日のコンディションでは潰れる可能性もある。今日は40kmのペース走練習と決めたのだ。僕は無理についていくことはしなかった。しかし前方でキチンと彼女たちの位置を捉えることはできた。見失うほどではなかった。
ついていく僕
意外と離されはしなかったけれど、追いつくには距離がある。だいぶ頑張らなければならない。給水所をパスしたり、下り坂を利用してスピードを上げたりして、僕は徐々にSPEEDとの距離を縮めていった。
一時100m弱くらい離された我々との距離は27km地点ほどで解消された。僕は再度SPEEDと走ることができるようになった。
28kmでマラソンの3分の2に到達。shotz梅味を投入。甘過ぎなくていい。でも粘度が高すぎる。少しずつ口に含み、唾液で溶かしながら摂取した。給水所での水がありがたかった。半分くらい残し、パンツのポケットにしまい込んだ。
30km。イーブンペースを心がけてはいたが、この5kmは最速区間だった。やはりSPEEDについて行こうとペースは上がっていたのだ。
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ラスト10km、彼女たちとの別れ
30kmを通過してもSPEEDはペースを維持していた。そして彼女たちの後ろに付くランナーの数が増えていた。みんな辛いのだ。
かくして少し離れて彼女たちの様子を見ていた僕も疲れてきた。このままSPEEDと一緒にゴールを目指してもよいのだが、ラスト10kmとなったところでペースアップを試みた。ネガテイブスプリットの練習だ。
最後までもつか分からないが、僕は彼女たちを追い抜きさった。
さようなら。
35kmの壁
ここから先はひとり旅だ。けど曲がり角では後ろを振り返り、SPEEDの位置を確かめていた。僕についてきてくれることを願って。
まだ目の届く距離に彼女たちはいた。少し嬉しかった。
35km。残りのshotzを投入した。ポケットの中で中身が少し漏れた。ポケットの一部がカピカピになっていた。
36kmあたり、見たことがある風景だ。ここから来た道に戻るのか。行きは下った坂を今度は駆け登る。
坂を駆け上がった後、振り返りSPEEDの位置を探す。見つからない・・・。
脚の筋肉がパンパンになってきた。きつい。ペースが上がらない。ネガテイブスプリットのチャレンジは失敗に終わったのだ。
35kmの壁を破ることはできなかった。ラスト5kmのところで、僕はコカコーラENERGYを投入した。
コーラ、うんめぇ〜。
やっと筑波大学構内に戻ってきた。
ゴール!
大学構内はカーブが多く、前方を見渡せない。また段差やアップダウンが多く、堪える。楽にゴールまで行かせてはくれない。
39kmの折り返し後、SPEEDのロングタイツの子を見つけた。これまでずっと後ろ姿だけ追っていたので、ご尊顔を拝するのは初めてだ。
目鼻立ちは決して派手ではないが、素朴でピュアな顔立ちだった。君のおかげで完走できそうだ。ありがとう。
残り2km。大腿四頭筋が張って痛くなってきた。歩くも入ってしまった。ゴールが見えないことも気合いが入らない。
42kmの看板を左折すると、やっとゴールが見えた!残り200mをラストスパート!
ゴール!!
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再び田んぼへ戻る
スタート前はどうなることかと思ったが、道中ペーサーマダムとSPEEDとの出会いにより、完走することができた。
ゴール後、ポカリやうまい棒、チョコなど配布していた。また靴からICチップも外してもらった。泥まみれなのに恐縮だ。
記録証は即日発行。

30km以降ペースを上げたつもりだったが、疲労感の出ていた状態ではペースダウンをカバーしただけなのだろう。結果ほぼイーブンペースだった。
さて、荷物を取りに行こう。またあの田んぼへもどるのか、と考えると疲れた脚は余計重くなった。荷物預かり所は多少水が引いたものの、相も変わらずぬかるんでいた。いささか乾いている箇所の上を荷物引き取りの行列ができていた。
荒川戸田陸上競技場を会場とする板橋シティなどの河川敷で行う大会ならいざ知らず、大学構内なら、体育館を使用するなど雨天時の代措置を講じないのだろうか。自衛策としては、車で来るのもありだと思った。
荷物預かり所には、預けた時と変わらずロボットがいた。多少荷物を探すのに手間取ったロボットは、また労いの言葉も発せずに僕の荷物を差し出した。僕は疲れていたので何も感じなかった。悟りの境地だ。荷物を受け取り、着替えをした場所に戻り、仲間を待つことにした。

泥にまみれたシューズとソックスは、今日の想い出に捨てることにした。ソックスは洗ったとしても元通り白くならないだろう。どちらも買ったばかりの新品でなくてよかった。
ビールで乾杯!
しばらくすると仲間が帰ってきた。彼は僕以上に脚にダメージを負っていた。彼が着替え終わるのを待って、僕らは筑波大学を後にした。
長蛇の列をなしているシャトルバスは研究学園駅行きだった。ダメージがひどい仲間は「座って帰りたい」と言うので、始発のつくば駅へタクシーで戻ることにした。
タクシーの配車アプリを使おうとしたら、なんと対象外エリアだった。路上でタクシーは捕まりそうになく、仕方がないのでタクシー会社に電話をした。到着を待つ間、僕らはコンビニでビールを買い、乾杯をした。
くぅ~、うんめぇ~っ!!
走った後のビールは格別にうまかった。
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つくばマラソン星評価★1つ!
会場へのアクセス★1
各線の最寄駅から会場の筑波大学までは遠い。一番近いつくば駅でも会場まで2.6kmあった。研究学園駅からシャトルバスが出ているが、行きも帰りも混雑していた。マラソン当日は、つくば駅からのバスは交通規制のため、運休となっていた。皆、つくば駅から歩いていた。
会場 無星
上述のとおり、星を付けられるような有様ではなかった。
コース★☆1.5
大学構内はキャッツアイや段差があり、足元の注意が必要。混雑時は危険を感じた。また、折り返し地点が2か所あり、スピードを落とさざるを得ない。高低差の大きい坂はすくないが、アップダウンは普通にあり、フラットとは言えなかった。
給水所★★☆2.5
水とアミノバリュー、給食も適度にあり、不足はしていなかった。カロリーメイトのゼリータイプも配布しており、充実していた。
参加賞 無星
地元名産品 (むらさきつくば・青い果実のラングドシャ・福来ぽんす・常陸小田米手焼き煎餅・福来陳皮の内、いずれか一つ) との引換券がゼッケンに付いており、ゴール後に交換できるようだった。しかし、ゴール後にこれに関するアナウンスはなく、僕はもらうことができなかった。
仲間はポン酢をもらってきたが、大きな箱に入っており持ち帰りに難儀していた。彼のカバンに入らなかったのだ。僕は既に着替えており、再び田んぼ会場へ足を踏み入れるのはご免だった。
以上により、つくばマラソンの総合評価は★1つになった。
今後のエントリーは要検討。
おしまい