浦和の稲荷湯はランナーズステーションとして利用が可能な昭和レトロ銭湯だ!
ランニングステーションとして使える銭湯が浦和市の埼玉県庁近くにある稲荷湯だ。
浦和駅・中浦和駅からアクセス可能!
稲荷湯は宇都宮線・高崎線・湘南新宿ラインなどのJR各線が乗り入れる浦和駅から徒歩8分、距離約650mと近い。
また少し離れるが、JR埼京線の中浦和駅からもアクセス可能。
距離は約1.8km、徒歩約23分だ。アップがてらにちょうどいい。
裏門通りから時間決め駐車場越しに、宮造り建築の銭湯が見える。
稲荷湯の営業時間は16時~22時30分。定休日は毎週月曜と第2火曜日だ。
ランニングステーションとして利用可能な銭湯!
さいたま市スポーツ文化局スポーツ部スポーツ振興課、と右下にある。
どうやらさいたま市がスポーツ振興目的で銭湯ランを推進しているらしい。
稲荷湯はランニングステーションとしての利用に協賛しているようだ。
ランステとしての利用方法は簡単。受付に
「ランステ利用で!」
と伝えればOKだ。
脱衣所で着替えて、ロッカーのカギを預け、ランニングに出かければいいのだ!
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銭湯ランするなら別所沼公園がおススメ
さて、どこに走りに行こうか?と悩んだら、稲荷湯からは約1.2km先にある埼玉市営別所沼公園がおススメだ。
別所沼をぐるりと囲むウォーキング・ジョギングコースがあります。緑に囲まれたジョギングコースは1周約1km。
と、話を少し前に戻そう。
稲荷湯に入店すると、玄関で戸惑う。壁2面にL字に並ぶ下駄箱。
一方の鍵の番号が赤文字で1から始まっているのに対し、もう一方の下駄箱は、黒文字で1から始まっている。
何が違うの??
赤文字は女?黒文字は男?
でも赤文字の数と黒文字の数は1:1でない。赤文字が黒より圧倒的に多い(女尊男卑?)。
一応、黒文字の12番に入れることにした。
下駄箱は全て同じ大きさだが、高さがあって大きめ。デザートブーツくらいなら余裕で収まる。
昔ながらの木札のレトロ下駄箱。木札を取って格子のガラス戸をガラガラ~と引いて、稲荷湯の店内へ。
店内右手のフロントへ。
入浴料金450円を現金支払い。
安いな埼玉。
フロント下はガラスケースで、レールや電車の模型やスポーツカーの模型、サインボールなど飾ってある。
フロントの対面には、ドラえもんの手が飛び出たようなレトロなマッサージチェアが1台。
フロントの奥の方に進むと、ロビーがある。木製の長テーブルや丸テーブルが中央に置いてあり、それを挟んで向かい合うようにパイプ椅子やソファーが置いてある。
なんと言ってもクッションが、パッチワーク柄で古き良き昭和感を醸し出す。隅にはテレビが置かれ、映し出しをしている。ちゃっかりフロントからもTVを観ていた。
で、フロントに向かって左が男湯、右が女湯。いざ男湯へ。
てか、下駄箱の黒字・赤字は関係なかったな。
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昔ながらの高い格天井
稲荷湯の脱衣所に入るとわりかし広い。
そしてさすがの高い格天井。
中央から洋風のシャンデリアがぶら下がってるけどw。
今はフロントになっているけど、昔は番台式だったんだろうなぁという造り。
所々剥げている板床は年季を感じさせる。
ロビー側と外壁側にロッカーが設置されている。
縦横比5:4くらいのロッカーで、最上段や最下段が貸しロッカー。真ん中三段が一般用ロッカーだ。
なおランステとして利用するにしては、ややキャパが小さいので、荷物は少なめがベターだ。
ロッカーの鍵はカールコードでなくゴム紐なので、湿っていないやつをチョイス。
そう、小生はプチ潔癖なのだ。
稲荷湯のトイレは案の定和式。脱衣所の中央には、両面座れる幅広いベンチが1台。うちわも載っている。あとパイプ椅子が3脚並んでいる。座れる所が多いのでご老人にも優しい。
洗面所には小型ドライヤーが1機あり、料金は20円と標準的。そして昔ながらの秤式体重計。
で、目を見張るのが脱衣所内にも瓦屋根があったのだ。
意図はよくわからないが、外壁側から「にゅっ」と瓦屋根が庇のように迫り出している。
さながらショップ・イン・ショップみたいな。
その屋根の下にもロッカーが置いてあるのだが、ロッカー裏がデッドスペースになっていて、
怪しい秘密の小部屋になっていたw。
歴年の遺産があるのだろう。スペースは有効活用したいね。
いざ浴室へ、と思ったら、ドアに注意書きが貼ってある。
「歯磨き禁止」「タイルを剥がすな」「洗濯禁止」「浴室内の水は飲めない」
あまり見ない注意書きだ。書くからには前例があるのだろう。
世の中、色んな人がいるんだね。
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シャンプー・ボディーソープは持参すべし!
稲荷湯の浴場のカランは外壁5、島カラン4+4=8、女湯側5の計18個。
鏡やカランは歴年を感じさせる(ピカピカではない)。シャワーヘッドのお湯は少しぬるめだけど、水圧は申し分なし。
シャンプーやボディーソープの備え付けはないので、要持参だ。
カラダを清めてお風呂へ。
壁に裸婦が描かれているが興奮するなよ、少年。
大きく3種類のお風呂が壁に沿って並んでいる。まず壁に向かって右から(女湯側から)。
段差のある浴槽を進むと深く、水深90cmくらいの座風呂エリア。
お湯は少し熱めで42度くらい?でもすぐ熱さに慣れる。ぶくぶくとバイブラが沸き立つ。
段差に座って座風呂を決め込んでもいいのだが、浴槽の一角に一人用のジェット座風呂スペースがあるのだ。
肘掛け付きのジェット座風呂に座ると、足裏・ふくらはぎ・腰・背中に2条のジェット水流によるマッサージ。
ふくらはぎに当たる水圧が低すぎず高すぎずで、ちょうどいい塩梅だ。気持ちいいぃ。
で、振り返ると壁には、「座り風呂」と称してイラスト付き案内書きがある。
「あたしンち」の母を4頭身くらいにした裸の女性が座り風呂に浸かっているイラストだ。乳首まで緻密に描かれているが、 息子はピクリともしなかった。
「あたしンち」 の母だけに。
(あんま、うまくないか)
けど、女湯とを隔てる壁には、写実的かつアーティスティックに、裸体の3人の女性が水浴びをしているかのような水彩画ぽい絵が描かれていた。こっちの方ならまだマシだ。
妄想を働かせればピクリとするだろう。
ちなみに3人の裸婦の隣に、白鳥の絵も芸術的に描かれている。
「あたしンち」 の母の画力と比べて「何?この落差?」と思ったね。
座風呂の隣の浴槽へ。こちらも段差があるが、段差を下りると浅い。体育座りでちょうどいい深さだ。お湯はさっきより少しぬるめ。水温計は42度を示しているが40度くらいに感じた。
で、こちらの浴槽も壁からジェット水流が噴出されている。1条のみだけど。それが2ヶ所から噴出されている。
これはこれでさっきみたいに肘掛けで座る位置を固定されていない分、体勢を変えて自分好みのスポットにジェット水流を当てることができるから、アリかな。
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プライベートな檜風呂もある!
そして隣はサッシとガラスで区切られた温室みたいな空間。
サッシをガラガラと開けると、
木の香りがぷぅ〜ん。中は檜風呂だった。
壁も木の板(檜?)で密閉されているから、余計木の香りを感じられる(一応天窓は解放されていて換気されている)。
お風呂は狭くて、1人先に入っていたら、一緒に入ろうとは思わない広さ。
つまり、プライベートな空間を味わえるぞ。
サウナはないが、水風呂と立ちシャワーがある!
そして、稲荷湯には水風呂と立ちシャワーもある。
水風呂はキンキンではないが、優しい冷たさ。
立ちシャワーもお湯以外に水も出る。
稲荷湯にはサウナがないけど、
温冷交代浴やアイシングで銭湯ランの疲れを癒すことは可能なのだ。
内装は昔ながらの宮造銭湯らしく、高い天井に白い壁とブルーの柱・梁。
タイル使いも綺麗。床もそうだけど、背景の壁は焼き物タイルで芸術的。浴槽の縁も乳白色の大理石調だ。
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背景画の部分にアレがいた!
だがしかし!稲荷湯は背景画はないのだが、前述の焼き物タイルの上部の壁には、
ミッキーとミニーがいる!!
遠目に見ると描かれてるかと思いきや、近くで見ると立体だ。立体の大きなシールを貼ったかのよう。男湯以外に女湯の壁にもミッキーマウスとミニーマウスが見える。
東京、神奈川に次ぐ首都圏3番手を、埼玉VS千葉の構図で熾烈な戦いをしていると思うが、
まさか、埼玉県庁近くの銭湯に
千葉県の誇るミッキーとミニーがいようとは!!
”東京”ディズニーランド、言うとるけどもw
なんで千葉県の軍門に下ってんだ?
と思ったね。
炎上案件ちゃうかw?
しかし!埼玉県民諸君、安心してほしい。先程フロント下には、ガラスケースがあり、電車模型などが飾ってあると述べた。
そこには、
埼玉西武ライオンズのサインボールも陳列されていたのだ!
ゆえに単に店主がミッキー好きなんだと思う。
そもそもミッキーは千葉県のものではない。みんなのものだ!
ということで、これにて
おしまい。