松の湯(不動前駅|品川区西五反田)は高い二段天井で壮大だった

2021年4月5日東京都の銭湯, 銭湯ラン

都内の銭湯って狭いって思ってませんか?

神奈川県と東京都で銭湯ランをしていますが、やはり立地面積の関係か、総じて東京都区下の銭湯ってこじんまりに感じるんです。
しかし、目黒川お花見ランニングの後に立ち寄った品川区西五反田6丁目にある「松の湯」は違った!

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五反田TOC裏の住宅街に「THE★銭湯」的な外観で鎮座してた

西五反田6丁目、五反田TOC(2024年3月で閉館)からほど近い住宅地の中に、銭湯「松の湯」はあった。

瓦屋根・破風造りで昔ながらのTHE☆銭湯を感じさせるが、その立派な店構えに、「由緒正しい」という枕詞を関しても違和感は感じないだろう。

不動前(西五反田)の銭湯「松の湯」外観
松の湯外観
(2021年3月時点)

4駅利用可能でアクセスは良好だ

一番近いのは東急目黒線「不動前」駅となる。

道中、氷川神社境内を突っ切る形だが、距離にして約550m、徒歩にして約7分だ。

次いで東急池上線の「大崎広小路」駅

距離にして約1km徒歩約14分だが、五反田TOCビルを突っ切ればもう少し早いかもしれない。
(五反田TOCは2024年3月で閉館なのでこの手は使えない)

同じく東急池上線の「戸越銀座」駅

大崎広小路と同じ距離だ。

そしてJR・東急各線「五反田」駅

距離約1.1kmで大崎広小路と戸越銀座とほとんど変わらない。

このように松の湯は4駅利用可能とアクセスも良好なのだ。

ちなみにコインランドリーが併設されている。

不動前(西五反田)の銭湯「松の湯」外観
レトロな趣のコインランドリー
(2021年3月時点)
西五反田の銭湯「松の湯」コインランドリーの営業時間
2024年3月時点の松の湯コインランドリーの営業時間

松の湯コインランドリーの営業時間は曜日によって細かく分かれていた。

月曜日7:30~20時
火曜日~土曜日7:30~22:30
日曜日7:30~22時
2024年3月時点
西五反田の銭湯「松の湯」のコインランドリー
設備は想像通り最新式ではない
(2021年3月時点)

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ランナーフレンドリーな銭湯だ

店先に色々と掲示物が貼られていたので、入店前に眺めていたところ、下図看板の右下に「ランナー歓迎」とある。

西五反田の銭湯「松の湯の営業時間
しかもリンスインシャンプー&ボディソープは備え付け!(2024年3月時点)

なんとも、ランナーフレンドリーではないか。

そして日曜日には薬湯をやっているらしい。スケジュールが店頭に貼ってあった。2021年3月は、乳白泉・生薬・花香水・ワインだ。

西五反田の銭湯「松の湯」の掲示物
週替わりの薬湯スケジュールが1か月ごとに掲示される。
(2021年3月時点)

松の湯の営業時間は下記の通りだ。

  • 火曜~土曜日:15:30-23:30
  • 日曜日:15:00-23:00
  • 定休日:月曜日
西五反田の銭湯「松の湯」の2024年3月時点の営業時間
2024年3月時点の営業時間
西五反田の銭湯「松の湯」の営業案内
2021年3月時点の営業時間
「手ぶらでご入浴できます」とも

そして、入浴道具を持っていなくても、お気軽に入浴できるよう、入浴セットも提供している。タオル・ボディーソープ・リンスインシャンプーの3点で120円(2021年3月時点)だ。手ぶらで入浴もできるぞ。

それでは入店することにしよう。

右手が男湯・左手が女湯だ。下駄箱の数は少なく感じる(40個くらいずつ)が、下駄箱は奥行があるので、ナイキの厚底ランニングシューズでも踵がはみ出ることなく余裕で収まるであろう。
また5段ある下駄箱の一番下は長靴・ブーツが収まる縦長。雨の日でも安心だ。
なお下駄箱の鍵は銭湯らしい木札だが、自己保管制だ。

入店後、昔番台と思われる個所にフロントがある。

入浴料金470円520円(2024年3月時点東京都銭湯料金)を現金で支払う。

小ぢんまりだけど狭く感じない?天井が高いから!

脱衣所に入る。檜造りの脱衣場は昭和な雰囲気で何やらタイムスリップした気分も味わえる。

中置ロッカーが2つ(3列2段と4列2段)あり通路を狭めているのに、それほど圧迫感を感じないぞ。なぜだ?

と見上げると、天井が高い格天井
これが狭く感じない理由だろう。

壁面のロッカーは9列あり、一番上が正方形の小ロッカー、2段目は棚で、3・4段目に当たる部分が縦長の収納量が高いロッカー
でも中はハンガーはかかっておらず、真ん中に棚板がある。恵比寿の宝来湯と同じパターンだ。(^-^;
でも、着替えを背負って走る銭湯ランナーとしては、収納力の高さと荷造りのしやすさで使い勝手がいい♪
その他の正方形タイプのロッカーは、荷物が少なければこれで十分だ。

なお、ロッカーの鍵に付くのはゴム紐だった。

ランニングウエアを脱ぎながら、男湯脱衣所をぐるりと見渡す。

洗面台が1つに、ドライヤーが1機、昔ながらの秤みたいな体重計が1台、ベンチも1台ある。
ドライヤーはテスコムbyノビーの年式が新しいドライヤーで、料金は3分20円

さらにマッサージチェアも1台ある。
マッサージチェアに座れば、目の前は趣のある日本庭園(坪庭)があるぞ。
「1人2回まで。それ以上は健康を害する」と貼り紙がある。((((;゚Д゚))))
長時間占拠する奴がいたんだろうか。。

外壁と脱衣所の間に作られた坪庭には、苔むした石灯篭に、池があり金魚が泳いでいる。

また縁側の端に雪隠(厠)がある。和式かと思いきや、自動的に灯りが点灯するウォッシュレット付き洋式トイレにリノベーションされていた!
番台でなくフロント式、和式でなく洋式、床もニスでピカピカ。古きを重んじながらも時代も採り入れている。

しかし外壁の上部から、向こうのマンションの上階が脱衣所から見えたから、庭に近づいて立つと、向こうから望遠鏡で覗かれちゃうかもな♥フルチンで窓際に立たないよう、注意すべし。

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シャンプー・ボディーソープが備え付け!

浴場に入ると、眼前の壁に富士山のペンキ絵が広がる。「5.12.18ナカジマ」とあり、最近塗り替えがあったようだ。

洗い場は女湯側に6席、各4席ある島カランは2列あり、外壁側に4席のトータル26席とコンパクトながら多めである。
でも、島カランの1列だけシャワーなし

そして松の湯は、ボディーソープとシャンプーが備え付けてある。

5セット置いてあったから混雑してなければ争奪戦にはならないだろう。
(頭に毛がない筆者がシャンプーだけでもOKだw)

身体を洗うため、椅子を取ろうとしたら、なんと風呂桶が木桶だ!珍しい。なんとも雰囲気があるじゃないか。

なお、お風呂場に入ってすぐのところに、オーバーヘッドの立ちシャワーが2つある。
うち片方はシャワーカーテン付きだ。TOO SHY SHY BOYでも安心して銭湯を楽しめるぞ。

また、水も出るから(冬は冷たい)水風呂代わりにクールダウンもできる。

お風呂のお湯は熱かった!

身体を洗い終えたので、内湯に浸かるとしよう。小さめの内湯が3種類ある。

  • バイブラ気泡沸き立つ深風呂
  • 円形のジャグジーバス
  • シンプルな浅風呂

まずはバイブラバスへ。おっ?水深が深めだな・・・1メートルくらい?・・

あつっ!!

すぐ出た。水温計は44度を示していた。
そりゃ熱いわな。気泡がさながら煮えたぎる熱湯のようだw。

それでは、隣の円形のジェットバス(ジャグジー)に入ろう。ここは毎週日曜には薬湯となるようだ。

壁の4箇所(2・4・8・10時の方向)からジェット水流が放出され、風呂の中でグルグルと渦巻いている。
ジェットは背中に左右2条、腰真ん中に1条の計3条が勢いよく発射してる。

あつっ!!!!

すぐ出た。まじか、これも熱かった。

気を取り直して、隣の白湯の浅風呂に入ってみよう。

あつ

・・・くない。

気泡や水流がない分、絶えず熱いお湯が身体に当たらないから、いままでの風呂よりは入れるぞ。
歴年によるタイルの黒カビが気になるけどw

ちなみに上記3浴槽間の壁は穴が空いてるから、水質・水温は同じはず。やっぱ対流の有り無しで体感温度は変わるかも。

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浴場も天井がすごく高くて解放感がある!

肩まで浸かって、浴場を見渡すと、天井がすごく高い二段天井!3階建ての床をぶっこ抜いたくらい。子どもの小学校の体育館より天井が高いのではなかろうか?それくらい高い。

壁は白く梁はブルー、天窓から挿し込む日の光・・・、爽やかで解放感がある。
浴場は都内の銭湯にありがちで決して広くはないうえに、サウナも露天風呂もない、3つの内湯だけのミニマム銭湯なのだが、全く狭くは感じない。

脱衣場と浴場を隔てる壁が、ガラス張りということも関係しているだろう。

折角なら女湯を隔てている壁もガラス張りにしてくれw。

富士山のペンキ絵の他に、壁のタイルにはカキツバタ?の絵がところどころ描かれている。床のタイルは玉虫色(虹色)に光り、すごく綺麗だ。今浸かっている白湯だけが汚いかなw。他はキレイで清潔感がある。

シャンプーとボディーソープが備え付けてあり無料であることと、昭和を感じるレトロな雰囲気に加え、高い天井で開放感があるところがいい♪。

銭湯での撮影だったら、自然光だけでキレイに撮れるかもしれない。

ただお湯が熱い。熱い風呂が好きならばオススメだが、小生は程よい温度でじっくり浸かり、ランニングで強張ったカラダをほぐしたいのだ。

手ぶらでも入浴可能なので、目黒川でのお花見ランからの銭湯ランにもオススメだ。

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立ちシャワーブースで水を浴びられる

そうそう、前述の通り松の湯にはサウナはないから水風呂もない
でも、外壁側の脱衣所寄りに立ちシャワーが2ブースある。お湯も水も出るオーバーヘッドシャワー。

つまり、温冷交互浴・アイシングができるのだ。

ホースのシャワーじゃないからランニング後の脚を冷やすのには難しいけどな。

カランに近い方のブースはシャワーカーテン付き。飛沫防止かな。この辺りも気配りが効いて素晴らしいと思う。

さて風呂上り。

脱衣所内に牛乳の自販機が置いてあった。明治の白牛乳・コーヒー牛乳が150円

ロビーには冷蔵ショーケースがあり、脱衣所より飲料の種類は多い。
白牛乳・コーヒー牛乳のほか、ジュースもある。コーラとHi-cの瓶は110円。瓶ってやっぱノスタルジックだなー。銭湯っぽい。

おわり。

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