世田谷区用賀にある栄湯は超絶昭和レトロな東京銭湯だった!
砧公園ランの汗を流しに世田谷区用賀にある銭湯「栄湯」へ行ってみた。
用賀駅から徒歩4分と近い!
栄湯は東急田園都市線の用賀駅から徒歩4分(距離約450m)と駅チカ銭湯。
ちなみに、砧公園からは約1km、駒沢公園からは約2.5kmだ。
商店街を抜け、真福寺裏に栄湯がある。

栄湯はコインランドリー併設。古い年式の洗濯機があり、洗濯料金は200円だった。
唐破風の東京らしい宮造り銭湯

どでんと荘厳な宮造銭湯。塀の向こうから松の木が見える。
昭和レトロ感びんびんだ。
看板には「皆様に愛される公衆浴場」とあり、「遠赤外線サウナ・バイブラ風呂・立シャワー・フロント型式」とある。

栄湯の営業時間は、
14時~23時30分。
定休日は毎週月曜・火曜の週休2日制だ。
なお、月・火曜が祝祭日でも休業だから注意されたし。
ちなみにコインランドリーは月曜が9時~正午、火曜定休、水曜が正午~23時、木~日曜が9時~23時(祝祭日も変更なし)だ。
(※2022年2月時点)
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下駄箱は半分くらい鍵がなくなってる?
いざ入店!玄関は広め。両脇に傘用の下駄箱がある。
壁二面のL字型に小さめの下駄箱がずらり。大きさは一様で、130個前後ある。
が、半分くらいは鍵が付いてない。
え!?、混んでんの?
まさかー。(゚口゚;
この昔ながらの銭湯が?
よく見たら・・・、
鍵ないのに空いてる下駄箱もある!
てことは、鍵がないのは使ってるからじゃなく、鍵がなくなったんだろうな。
小生のNIKE製厚底ランニングシューズは28センチだが、下駄箱の扉がギリギリ閉まった。奥行はあまりないので、足でかい人は要注意。
鍵は木札でなく、プラスティックの鍵だった。
自動ドアを開けてロビーへ入る。
サウナは入浴料+300円
意外や洋風のフロント式ロビーだ(そういや、外の看板に書いてあったね)。
花の絵が書いてあるカーペットが敷かれ、喫茶店(ルノアール)みたいな雰囲気のロビー。
左手にフロントがある。オヤジさんに現金で入浴料金480円を支払い。また、サウナ料金は300円と書いてある。
訪れた日は時間がなかったので、サウナは無しにした。
ガラスショーケースもあり、浴用品の販売もしていた。
フロントに向かって左が男湯、右が女湯だ。
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男湯の脱衣所にはドライヤーなし
脱衣所に入り、目隠しの壁にぶち当たって左を向くと、左側の壁に貸しロッカー(8段5列)に続いて一般用ロッカー(4段6列)が並ぶ。
で目の前に二面採光の掃き出し窓。藤製のテーブル&椅子2脚の応接セットが置いてある。
掃き出し窓の外は縁側と、東京銭湯らしく坪庭もある。
庭は土の地面に松が植えてある質素な庭。
外壁側はサウナ室が脱衣所に迫り出してきている。サウナ室の壁沿いにロッカー(4段4列)と、目隠しの壁の裏にロッカー(4段3列)があり、いずれも一般客用。
女湯側の壁には、洗面台と、クローゼット?みたいな扉(開けてないから中が何かわからん)と、ドラえもんの手が背もたれから出ているような茶色の革張りマッサージチェアがあるだけ。
マッサージチェアはもうビリビリに破け、おじいさんの古時計ばりに動き出す気配はない。
今は♪もう♪うごかない♪
洗面所にはドライヤーの設置はない。
脱衣所内にコンセント口はある。持ち込み禁止の貼り紙はないので、持ち込みできるかもしれない。
脱衣所中央には、ベンチが1台設置。あとは昔ながらの秤式体重計がある、質素な脱衣所だ。
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昔ながらの格天井だけどボロボロ脱衣所
間取りはこんな感じ。脱衣所に入った印象や雰囲気は浦和の稲荷湯に似ている。
要は年季が入ってる!
つまりボロい!
というのも・・・、
壁紙は剥がれてる。掲示ポスターも剥がれてる。マッサージチェアは前述の通り、おじいさんの古時計化。
応接セットの椅子の一つは、底が抜けて座れない!
トイレは縁側を出た外にあるが、狭い和式トイレ。
ロッカーも下駄箱同様、半分くらい鍵が付いてない(鍵がなくても扉が開くから、鍵持ってかれた?)。
(こりゃ夏ならGと対面するだろう。)
けど、天井は高い格天井。
言い方を変えれば、歴史を感じることができる。
ポジティブ( ˙ω˙)و
天窓と掃き出し窓のおかげで、外光が入るので暗くはないのが救いか。半地下ビル銭湯だったらアングラ感満載になってしまう。
ただ外塀は高くなく、周囲には背の高い建物もあるので、ひょっとしたらフ〇チンで歩く小生を高層階から覗き見ることができるかもしれないぞ。ファンの諸君。
ランニングウエアを脱ぎ捨て、いざ栄湯の浴場へ!
あ、ロッカーの鍵がゴム紐なのは、レトロ銭湯なのでしょうがないと思うが、プチ潔癖の小生はモチベダウン⤵。濡れてない鍵のロッカーを探した。
また一般客用ロッカーは、洗面器が入る貸しロッカー2つ分の高さを有するが、奥行きがない。小生のSalomonトレイルブレイザー20Lは無事収まったが、仕事帰りにスーツ、ブリーフバッグは入らないな。
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浴室は湯気が立ち込め、視界を遮る。
栄湯は関内の弁天湯や保土ヶ谷の喜久の湯みたいに半地下アングラ銭湯じゃないのにも関わらず、
白い濃霧のように湯気が立ち込めている。
五反田の松の湯のような宮造り銭湯らしく天井が高いのに、
見上げても湯気で天井が見えない。
ま、天井高いから西新井大師の湯処じんのびみたいに、ドリフの「いい湯だな?」みたいにならないんだけどねw。
間取り的には、右側(女湯側)に立ちシャワー×2とカランが6つ。島カランは6×2と6×1の2列、外壁側にはカラン6つあり、カラン数の合計は30。
左手にはサウナ室と立ちシャワー。突き当たりは内湯浴槽が3つだ。
引き続きボロい!
浴場も、栄湯店内に入ってから受けた印象をを裏切らないw。
タイルは茶色くなったり黒くなったり。カランやシャワーヘッド、鏡も歴史がこびりついて、輝きも放っていない。浴槽や壁も茶色いし黒い!
これは清掃していないとかでなく、お湯の天然成分が長年の営業でこびりついているのかもしれない(と考える)。
ポジティブ( ˙ω˙) و
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シャワーのお湯が熱い!
もう読者諸君も予想されているように、
栄湯はシャンプーやボディーソープの備え付けなどない。
公衆衛生浴場なのだ。
だけど、
シャワーのお湯は熱い!
これは意外だ。水圧も問題なし。ただ、シャワーヘッドか老朽化のため、個体差があるかもしれないから要注意。
カラダを清めたら内湯へGO!
いままで湯気で見えなかったが、内湯に近づいて初めて背景画に気付く。
昭和レトロな富士山ではなく、何とマイアミの夕焼けの海岸のモザイクタイル画!椰子の木とヨットがある。
欧米か!? by T & T
ローマっぽい洋風タイル浴槽
3つある浴槽のうち、真ん中の1番大きな白湯浴槽から入ってみる。
中央にタイルの甕(壺)みたいなものがあり、ローマ風になっている!
欧米か!? by T & T
で、お湯の温度はシャワーが熱かったから、昭和レトロ銭湯にありがちな「お風呂も熱いんでしょう?」と覚悟して入ったら
あれ?熱くなーい。
でも温くもない。体感41度くらいのいい温度。
壁からジェット水流が噴出してる。左右2条なんだけど、背中を預けると左右差が大きくて菱形筋にヒットしない。かといって、1人1条ずつ当てるほどのスペースもない。
モデルは誰や?(だいぶ肩幅・胸囲がでかいぞ)
ジェットの水圧自体は弱くないので、ちょうどいいマッサージだ(ちなみに立つとちょうど膝裏にジェットが当たって気持ちよかった)。
この浴槽が1番広くて、大人4人が横並びで座れそう。向かい合えばもっと入ることができる。
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ブクブク沸き立つバイブラ風呂
次に隣の女湯側の浴槽へ。同じく白湯だが、沸騰しているかのようにブクブク気泡が立っている。
バイブラ風呂だ。
浴槽に入ると段差があり、深い。水深は90センチくらいあるかな?ちびっ子は要注意。
先ほどの広い浴槽より、バイブラ風呂の方が少し熱いかな?壁の水温計は43度を示していたが、体感的にはそこまでなく、41~42度に感じる。
大人2人が横並びできるくらいの幅の浴槽。向かい合えば最大4人は入れるかな。
生薬香る薬湯!
最後に外壁側の小さな浴槽。お湯が煎茶みたいに緑っぽい。薬湯か。
こっちも浴槽に入ると段差があり、深い。水深もやはり90センチくらいあるかな?
で、何かが入ってる袋が浮かんでる。
生薬漢方薬系の匂いがする!(具体的に何の漢方かはわからんけどw)
この生薬漢方風呂はぬるめ。壁の水温計は潔く「故障」と書いてあるw。体感的には40度くらいだと思う。
幅的には大人1人入れるくらいの小さな浴槽だ。大人はせいぜい2人が精いっぱいの広さ。
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サウナはやってなかった!(2022年2月現在)
さて栄湯はサウナもあり、有料でプラス300円だ。
サウナ室ドアは鍵無し。「サウナ客は腰にサウナ用で支給するタオルを巻くように」と貼られている。
訪れたこの日、小生以外にも客はいたが、誰一人としてサウナに入ってない。。
用賀にはサウナブームないのか?
と思い、ドア越しにサ室内を覗くと真っ暗。室内が見えないし、わからない。(´・ω・`)
「そもそも、サウナやってんのか?」疑惑があるので、
儘よ!
とドアを開けてみる。
真っ暗。
そして、
熱くない。
2022年2月現在、サウナはやってないようだ。
サウナ中止はコロナ禍だからかどうかはわからない。
てか、サ室ドアが密閉しないで半開きだったから、もうやらないかもしれない。
というわけでサウナは入れない。
一応サウナで蒸された体で話しを進めると・・・、
栄湯には水風呂なし。
シャイボーイに嬉しいブースタイプの立ちシャワーが計3つある。水も出るからたちシャワーでカラダを冷やすことができる。
※うち1つは蛇口が壊れてお湯しか出ないけど。(´-ω-`)
また、
露天風呂もなし。内湯に休憩スペースもなし。
休憩するとしたら、風呂椅子に座るか、浴槽の縁に腰掛けるかだね。
というわけで、温冷交代浴をかまして風呂を出た。
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ロビー天井に穴が空いてる
ロビーは液晶テレビとテーブル、そしてテーブルを挟むように一人掛けソファーが並ぶ。
昔からの歴史感じるビニールレザーのソファーはビリビリでテープで補強してあった。
座ると、
落とし穴にはまったかのように沈む。
もう補強のテープは意味がなく、クッションやバネ(スプリング)も機能してない感じだた。もう捨てりゃいいのに。
あと飲料の販売もあった(アルコールはなし)。常連と思しきおばちゃんが風呂あがらに飲んでた。
栄湯は常連の年配客の社交場みたいな雰囲気。
ロビーは前述の通り、喫茶ルノワールみたいな雰囲気の内装。蛍光灯シャンデリアがぶら下がっている(灯り5個中2個しか付いてなかったけどw)。
てか、
天井の一部に穴が空いてる!
(どうしたら天井に穴が開くんや?)
大分施設の老朽化が進んでいる模様だ。あとどれくらい営業できるんだろうか?
願わくば末永く営業されることを望む。
完