金春湯(東京都中央区)は銀座・新橋の繁華街にあっても癒しをもらえた
皇居ランの汗を流しに、東京都中央区銀座8丁目にある銭湯「金春湯(こんぱるゆ)」へ行ってみた。
金春湯とは
日本一の繁華街である銀座中央通りの一本隣の金春通りにある銭湯「金春湯」。
なんとその創業は文久3年(1863年)の江戸時代!160年も営業している老舗銭湯なのだ!
だけど古臭いことはなく、店内はお洒落レトロ感たっぷりで異世界に迷い込んだような空間なのだ。
都心立地ゆえ各線から好アクセス!
結論から言うと、金春湯は新橋駅と銀座駅の中間にある。と言っても新橋寄りだから、新橋駅が一番近い!
各線・新橋駅からの場合
JR山手線・東海道本線・京浜東北線・横須賀線、東京メトロ銀座線、都営浅草線、ゆりかもめの新橋駅から金春湯までは徒歩約4分、距離にして約290mと近い!
東京メトロ各線・銀座駅の場合
東京メトロ銀座線・日比谷線・丸の内線の銀座駅から金春湯までは、徒歩約6分、距離約450mだ!
都営大江戸線の築地市場駅の場合
都営大江戸線の築地市場駅からだと、金春湯までは徒歩約10分、距離約650m。
都営三田線の内幸町駅の場合
都営三田線の内幸町駅からの場合は、徒歩約9分、距離700m。
てな感じで、銀座8丁目にある金春湯は数多くの駅からアクセス可能な好立地なのだ!
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14時開店!日曜・祝日が定休日!
金春湯の営業時間は下図の通り。
平日 | 14時~22時 |
土曜 | 14時~20時 |
閉店の45分前に受付終了するので要注意!
(土曜は19時15分に受付終了か!早っ!)
毎週日曜日と祝日が定休日なのも要注意だ!
金春湯には御徒町の燕湯同様、銭湯芸術家のウエハラヨシハル氏による「わ」板・「ぬ」板がある!
※詳細は御徒町の燕湯の記事にて。
自販機は水分補給以外にも、ある理由で使い道があるのだが、後述する。
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期待をへし折る入店前のイントロダクション!
入浴滞在は60分まで
時間制限のお知らせ
新型コロナウイルス対策として、にゅよく滞在時間を60分までとさせていただきます。
店頭掲示より
何卒ご協力お願いいたします。
サウナで整いたいなら別の施設へ
当店にはサウナ・水風呂・休憩所はございません。
店頭掲示より
サウナで「整いたい、満たされたい」方は他の施設のご利用を強くお勧めいたします。
駐輪場・駐車場なし
当店には駐車場・駐輪場はございません。お越しの際は公共交通機関をご利用ください。また自転車等の盗難などございましても当店では一切関与いたしません。
店頭掲示より
ランステ利用不可
当店ではランナー等の荷物預かりサービスを行っておりません。
店頭掲示より
ロッカーの施錠に100円硬貨が必要
当店ではロッカー及び傘立ての施錠に100円玉が必要になります。ご用意願います。(使用後は100円玉が戻ってきます)
店頭掲示より
店内には両替機がないので、予め100円硬貨を用意しておこう。
だが、筆者は不覚にも財布に100円硬貨がない時があった!(焦
その時は、上述の自販機で風呂上り用ドリンクを買ってから入店したのだった。
つまり、自販機は両替機代わりに使ったのだった!
これが上述した自販機の別の使い道w。だいぶ自販機で儲かっているかもしれないw。
第2・第4水曜日は石鹸やシャンプー持参で
当店ではボディソープ、リンスインシャンプーの備え付けサービスを行っております。(ふれあい銭湯は除く)
店頭掲示より
ボディソープ・シャンプー備え付け無料サービスは下記の日は行いません。石鹸、シャンプー等をご持参ください。
第2・第4水曜日
店頭掲示より
金春湯のある東京都中央区では、毎月第2・第4水曜日に「コミュニティふれあい銭湯」の日として、地域のふれあいの場として銭湯へ行くことを奨励している。
「コミュニティふれあい銭湯」の日は中央区在住者・在勤者は入浴料金100円で銭湯に入れるのだ!
混雑必死!?
だからシャンプー・ソープを撤去?
ともあれ、シャンプーやボディソープは持参するのが無難だ。
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レトロな番台式!
玄関に入ると、下駄箱は男性が手前、女性は奥だ。
男性用の下駄箱の番号は「87」くらいまであった。下駄箱の大きさは一様だが、筆者のNIKE製厚底ランニングシューズ28センチが収まるとは!(驚
収納力は高めの下駄箱だ。鍵は銭湯情緒溢れる木札で、自分で保管だ。(持ち去り厳禁)
そして店内への入り口も男女分かれており、昔ながらの番台式と窺い知れる。
トイレのドアみたいなw扉を開け、店内へ。
すると、昔ながらの番台だった!
(シフト勤務による番台の出入りは男湯側で行っていた)
各種料金
左手の番台に鎮座する女将さんに、
入浴料金520円(2023年7月時点東京都銭湯料金)を現金で支払い。
女将さんに「タオルあるか?」と聞かれたが、持参してるので大丈夫。
女将さんの背中越しに「お風呂セット150円」なる貼り紙が見えた。
金春湯は手ぶら入浴も可能みたいだ。
※バスタオルの取り扱いはなし
狭小脱衣所
金春湯の脱衣所はこじんまり!
でもビル銭湯だけど、2階分吹き抜けで天井が高い!
そして昔ながらの格天井。
(シーリングファンが回ってるけどもw)
正面には大正時代からあるという、大きな神棚!商売繁盛だな、こりゃ。
トイレはウォッシュレット付き洋式にリノベーションされててキレイ👍。
壁面にある脱衣ロッカーは、上3段が一般客用で、下2段が貸しロッカー。
中置きロッカーは3段5列が両面にある。(でも一番下段のロッカーは使えず、使えるのは上2段のみ)
脱衣ロッカーはそんなに大きくないが、オレのサロモン・トレイルブレイザー20は入った!
スーツやブリーフケースなどは無理だろうな・・。
で、前述の通り、
脱衣ロッカーの鍵をかけるのに、100円硬貨が必要だ!
金春湯に両替機はない。
だから小銭がなければ前述の通り、店前の自販機でドリンクを買って、小銭に崩しておくといいだろう。
ロッカーの鍵はゴム紐でなく、カールコードが付く。
内装はレトロだけど、ロッカー設備は新しくてキレイ。
体重計もデジタル表示のヘルスメーターだ。
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シャンプー・ボディソープの備え付けあり!
金春湯は浴場もこじんまりだけど、明るく開放的!
天井は脱衣所同様、2階分吹き抜けで高く、浴場と脱衣所を隔てる壁は、ガラス貼り部分多くて狭く見せない演出だ。
ビルが隣接するので外光は入らないけど、明るい照度でアングラ感はない。
白基調のタイル使いなのもあり、清潔感がある!
とはいえ、
実際のところ狭い(笑
ちなみにちゃんと耐震補強されてた。
洗い場は両壁に5席ずつと、3席両面の島カランが1列あり、狭いながらも計16席確保。
そして、金春湯は、
リンスインシャンプー・ボディーソープの備え付けあり!
2〜3席に1セットの割合で置かれ、計5セットあった!
(これなら争奪戦の危険も少なそう。ある日の滞在中は、親父さんがシャンプー・ボディソープの補充に来てた。)
しかし、前述したように、中央区の「コミュニティふれあい銭湯」が催される第2・第4水曜日は、シャンプー・ソープが撤去されるので持参が必要だ!
毎月第2・第4水曜日は要注意だ!
お風呂はシンプルに2種類!
カラダを清めたら風呂だ!
金春湯のお風呂は2つの浴槽があるのみ!
(でも隔てる壁はくり抜かれてるから水質は一緒w。)
壁にあるデジタル表示の水温計は、42.7度を示していた!(別の日は42.9度だった)
深風呂
2浴槽のうちの1つは、水深が1メートルほどの深風呂で、超音波気泡が身体をマッサージするジェット座風呂が2席分ある!
足裏へのジェットはなしで、ふくらはぎと背中に左右2条、腰にセンター1条のジェット水流が壁から噴射!
が、水圧はマイルド。
あと、ふくらはぎへのジェットの位置が低く、アキレス腱の上に当たる(イマイチ)。
浅風呂
そしてもう一つの浴槽は浅風呂で、気泡や超音波のないシンプルな浴槽。
大人2人が横並びで入れるくらいでこじんまり。
タイル画やペンキ絵は必見
男湯の背景画には、2021年9月に塗り替えたばかりの銭湯絵師・中島盛夫氏による赤富士のペンキ絵。
壁の上から見える女湯のペンキ絵は、男湯とは異なる富士山。つまり、男湯と女湯で異なる富士山が描かれているのだ。
一度で二度おいしいw。
またペンキ絵の下には立派な錦鯉のタイル画(「触るな」の注意書き)。
12匹の錦鯉が描かれており、「1年12カ月来い来い」の願いが込められているとか。
さらに女湯との境には、花鳥風月の鮮やかなタイル画。
錦鯉と花鳥風月ともに鈴栄堂製作の九谷焼のタイル画だ。
金春湯は芸術的なペンキ絵・タイル画に囲まれて入浴できるのだ!
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サウナ?水風呂?んなものはない!
店頭での案内(てか注意書き)の通り、金春湯には、
サウナ・水風呂・休憩所なんてない、
振り切った公衆衛生浴場だ。
立ちシャワーすらない!
なので空いてるタイミングで、風呂桶にカランから水を溜めて浴びるも、
冷たさマイルド(ぬるいw)。
冬でもぬるかったけど。
なお黄色い風呂桶は、「ケロリン」でなく、
「モモテツ」!?
底にはケロリンでなく、「モモテツ」と書かれていた。
あと、ハドソンのロゴ入り。
ケロリンと同じく睦和製だから、タイアップ広告桶だろうか?(珍しい、初めて見た)
「わ」板だったり、「モモテツ」桶だったり、他では中々みられないものが金春湯では見られるな。
ある日の平日17時過ぎに行ったら激混み。(;´Д`)
中央区民なら100円で入浴できる、中央区の「コミュニティふれあい銭湯」の日でもないのに。
でも、「60分以内に風呂を出ろ」の注意書きもあるし、客の回転も早いから18時前には空いてきた。
ドライヤー・綿棒あり!
さて風呂上がり。
脱衣所にはエアコンの他、扇風機が2台ある。(けど7月はまだ暑かった)
中置きロッカー上にうちわが置いてあるので、ありがたく使用した。
金春湯にはドライヤーは2機あり、料金は3分20円と標準的。
あと、綿棒も置いてある!(嬉。
筆者は耳垢ウェットなのでいつも綿棒なんだけど、金春湯は黒いスパイラル綿棒だからドライの人でも使える。
前述通り、店内に飲料の販売はないので、風呂上りの牛乳を飲みたいならば、速やかに退店(入浴は60分以内だからね)して、店前の自販機で購入だ!
新橋の繁華街に近いうえに、銀座一等地でお風呂にはいれるなんて貴重だぜ。
湯船に浸かって癒しを得られる金春湯。末永く頑張ってもらいたい。
ちなみに、コロナ後で旅行客が増えているけど、金春湯ではスーツケースなどの大きな荷物に対応する設備などは見当たらなかった。
大きい荷物はある場合は、上野の燕湯や寿湯がおススメだ、外国人諸君。
なお、臨休もあるので訪れる前には念のため最新情報もチェックしておきたい。
おわり。