太平館(横浜市港北区|綱島・大倉山)はサウナはないけど黒湯温泉があるレトロ銭湯!
鶴見川ラン・早淵川ランの汗を流しに大綱橋を渡り、横浜市港北区大曽根1丁目にある銭湯「太平館」へ行ってきた!
実は綱島駅より大倉駅の方が近い!
東急東横線の綱島駅から綱島街道、大綱橋を南下。
距離約1.1km、徒歩約14分で銭湯「太平館」に到着!
鶴見川ラン・早淵川ランからのため、綱島駅から太平館までのルートを先にお伝えしたが、
調べたら東急東横線「大倉山」駅の方が実は太平館まで近かった!
大倉山駅から太平館までの距離は1kmに満たない約800m、徒歩で約10分だ!
断じて廃墟ではない!営業している銭湯だ!
昔は栄華を極めたであろう商店街に囲まれた奥に、湯屋「太平館」は鎮座していた。
時の流れとは残酷だ。今は荒屋に囲まれている。
太平館はちゃんと営業しているので、勇気を出して、奥へ踏み入る。
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15時30分開店!定休日は金曜だが・・・
店先の営業案内をチェック。
太平館の営業時間は
15時30分~22時!
定休日は毎週金曜だ!
しかし、2023年6月においては!
最近行った横浜市鶴見区矢向の冨士の湯のように燃料確保が困難のため、定休日を増やしたのかと思った。
昔ながらの番台で入浴料金を支払い!
上記画像から推察される通り、太平館は昔ながらの番台式!
玄関から男湯と女湯に別れている。
向かって右側が男湯だった。
なんか、いつも右が男湯の気がする。(気のせい)
玄関は奥行があって広い!
けどレトロな木札の下駄箱は小さく、この日履いていたNIKEリニューラン28cmが下駄箱に入るか?一瞬不安だったが、収まった。
杞憂だった。ε-(´∀`*)ホッ
ちなみに、下駄箱の数字59まであり(9段6列)、一番下はブーツや長靴が入る縦が長い下駄箱。
引き戸を引いて店内へ。
すると、番台にいたおじいちゃんに挨拶される。
入浴料金490円500円(2023年6月時点)を現金でお支払い。
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太平館の脱衣所は開放的だ!
奥行きのある玄関に続き、太平館の脱衣所も広い!
天井も高いが、格天井ではなく、天井は白く塗りつぶされていた。
太平館の脱衣所で、まず驚いたのが番台の反対側の壁半分が掃き出し窓になっていて、全開になっていた。
これ、他所から見られないの!?
とそばに寄ってみると、外は3m幅くらいの路地とその向こうには家屋たち。
トキワ荘みたいな古いアパートもあって、アイビー(蔦)に侵食されて覆われている。
人が住んでいる気配はないけどもw。
ただ「ちょっと洗濯物干そうかしら」とベランダに出たときに建物の隙間から、フ〇チンを見られそうw。
一応、表路地からは目隠しが設置されている。
私有地だろうか。
ともあれ、表通りから太平館の敷地内に人は入って来なそうだった。
ちなみに、掃き出し窓上部には「非常口」というプレートが付いてあった。
表通り側の壁にはトイレがある。
案の定和式だった。
しかも、公衆トイレにあるような段差なしの和式トイレ。
小でも否応なしにしゃがまされた。
で、鍵が大分老朽化して施錠が大変(汗。
漏らさなくてよかった~。(安堵)
さて、ロッカーは2段5列裏表の中置きロッカーが2台あるほか、壁には4段1列の正方形ロッカーと2段2列の縦長ロッカー。
4つある縦長ロッカー内にはハンガーなし。とはいえ、収納力が高いので競争率が高かった。
壁のロッカーは少ないので中置ロッカーがメインだが、所々鍵がないロッカーがある。
入浴客数と比較すると、多分鍵を持ち出されたんだろうな・・・(察し。
ロッカーの鍵はカールコードでなくゴム紐⤵。
ゴムが濡れてないロッカーをチョイス。
(自分、少し潔癖なんで。)
太平館は浴用品も販売していた。
ロッカーの上にはガラスケースがあり、シャンプーやボディソープ、歯ブラシ、髭剃りなどがある。
商品以外の余ったスペースにはお土産と思しきぬいぐるみが飾ってある。
あと、団扇とビッグコミックオリジナルが数冊置いてあった。
あと、女湯とを仕切る壁は鏡になっていて、鏡の下部分は貸しロッカーが2段7列(計14個)あった。
脱衣所内は、非常口そばにベンチと丸テーブルの設置あり。
そして、ぶら下がり健康器、エアウォーカー、レトロな秤式体重計がある!
ぶら下がり健康器については、ぶら下がっていいのは70kgまで!
これは中々ハードルが高いのではないだろうか。
加えて、年季の入ったマッサージチェアが2台ある。
1台は足の裏マッサージが付いたマッサージチェアで、料金は10分100円。
もう1台は、背もたれからドラえもんの手みたいなものが出てる、THE☆昭和レトロな茶色の革張りマッサージチェア。
料金は20円だが、
これ、実際、どういう動きすんのやろ?(未検証)
太平館の脱衣所は掃き出し窓を開放してるので換気がいいが、暑い。(;^_^A
大きな扇風機が1台稼働するのみ。
昭和40~50年台と思しき、今とは違うロゴのsanyoのクラシックビンテージなクーラーもあったけど稼働してなかった。
そもそも動くんかいなw?
あと昔懐かしの脱衣籠も積まれていた。
混雑してロッカーが足りない時は籠を使っていたのだろう。
繁盛していた昔に思いを馳せる。
さて、ランニングウエアを脱ぎ去り、太平館の風呂を味わうとするか!
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シャンプー・ボディソープの備え付けナシ!
風呂場のカラン数は46個で圧倒的多さ!
女湯側と外壁に各9席、島カランは2列あり7席裏表。
よってトータル46席。
昔はさぞ賑わっていたことだろう。
なお、シャワーヘッドは島カランにはなくて、壁側のカランのみ。
しかも、それぞれ9席並ぶカランのうち8席だけだ。
太平館には、シャンプー・ボディソープの備え付けはない!
持参が必要だ!
壁カランの鏡の下部分は広告スペースだ。
不動産屋や酒屋、診療所などが、屋号や連絡先、キャッチコピーなどを掲出している。
しかし、長年の水垢で文字が読めなくなっている部分も多々見受けられ、広告の意味はあるのかないのか・・。
そもそも出稿している店が、現在も営業しているのか?
と考えながら、カラダを清める。
ジェット座風呂が2席分。
太平館の内湯は3つの浴槽がある。
まず、白湯の浴槽には、
ジェットの座風呂が2人分ある!
足裏・ふくらはぎ(足首上)・背中へ左右2条、腰にはセンター1条のジェット水流が噴き出し、マッサージしてくれる♪。
水圧は申し分なく、お湯の温度も42度くらいで熱すぎず、気持ちいい♪。
(水温計は45度(!?)を示していたが、壊れてるかも。)
なお、浴槽のタイルが所々、剥げているので注意が必要だ。
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天然黒湯温泉を味わえ!
残りの2つの浴槽には、茶褐色のお湯が揺蕩っている。
東京都大田区の銭湯でよく見る黒湯温泉だ!
横浜市港北区の大倉山・綱島にも黒湯が湧出するのか。
で、小さい正方形の浴槽と大きい長方形の浴槽の2種類がある。
しかし、浴槽が分かれてるのは何故だ?何が違うんだろう?と考えながら小さい黒湯の方に足を浸すと・・・、あつい!水温計を見ると43度くらい。でもまぁ、慣れれば体を沈められない温度ではない。
2023年6月来訪時は、水温計は43度を示していたが、体感では40度くらい。
個人的にちょうどいい温度で気持ちよかった♪。
ただ、お湯が黒くて透明度が低いので水底が見えない。
案の定浴槽内に段差があるので、注意して浴槽内を進む。
深い!
小さい黒湯は水深が深かった(焦。
1mほどだろうか?
正座をするとちょうど肩まで浸かる(吾輩、身長180cm・座高高め)。
浴槽内の段差に座れば、黒湯温泉の半身浴になるぞ。
でその隣の、広い長方形の黒湯は?
っていうと、小さい黒湯と同じく、浴槽内に段差がある。
気をつけて進むが、浅い。
2つの黒湯の違いは「水深」のようだったw。
広い黒湯は体育座りでちょうどいい深さ。
そして3人くらいは横並びで入れそうな大きさ。
ちなみに、いづれの浴槽もゆるく気泡がポコッと湧いている。
黒湯温泉に浸かりながら浴室内を見渡すと、
太平館も宮造りの五反田の松の湯や川崎の富士見湯のように高い天井に白壁、窓枠や梁がブルーだ。
窓の採光性が高く、薄暗くは感じなかった。開放感もある。
脱衣所との壁もほぼ全面ガラス貼りなので、奥行きを感じ、なおさらに狭くは感じない。
けど、ガラスが曇らないのはなんでだろう?
換気してるから?
風呂場のサッシは閉まっていたが、天井に近い窓は少し開いていた。
太平館の背景画は、富士山のペンキ絵だが、山頂が黄色い。
珍しいけど、黄金の富士なのか?
富士の背景画の下は、海中に泳ぐ熱帯魚のモザイクタイル画。
そして、女湯とを隔てる壁にはアルプスの(?)湖畔のモザイクタイル画。
統一性がなく、世界観もわからないが、殺風景よりはいい!一通り鑑賞した。
また、床は白×茶色の千鳥格子柄。
太平館にはサウナ・水風呂・立ちシャワーはない!
水を浴びたければ、カランからケロリンの風呂桶に水を貯めて、かぶるのみ!
いやーしかし、黒湯は凄くあったまるなぁ。少しのぼせて風呂を出る。
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綿棒が置いてある!
太平館の脱衣所は前述の通り、エアコンがないうえに換気が良すぎて暑いw。
ロッカー上に置いてあった団扇を仰ぎながら、
愚息を見られてもいいや(変態)
と非常口の掃き出し窓の方へ立ち、カラダに帯びた熱を冷ました。
ところで、sanyoのクーラーは「ほんまに動いてないんか?」と改めて見たが、動いてなかった。
番台から見られてるので、スイッチには触らんといた。
で、
クーラーの上に綿棒が置いてある!
Good👍!
(※耳垢WETにつき綿棒派。番台にも綿棒が置いてあった。)
ドライヤーは1機あり、料金は20円。
飲料の販売もあり、水分補給もばっちりだ♪
ポカリやオロナミンCのほか、ビールもある!
太平館には至る所に、SNOOPYやミッキーマウスなどのぬいぐるみやお土産が置いてあった。
なんか昭和時代の小生の実家みたいだ。
昭和の隆盛期を窺い知れるも、今なお素敵な黒湯温泉を提供してくれる銭湯「太平館」、
ぜひできるだけ長く、営業を続けて欲しい!と切に願う。
完