世田谷区豪徳寺「鶴の湯」は昭和の昔を偲べて清潔な銭湯だった
世田谷八幡宮や大谿山豪徳寺へ参拝ランをした後に、ランニングの汗を流しに豪徳寺駅そばの銭湯「鶴の湯」に立ち寄った。
豪徳寺駅から徒歩2分とアクセス良好
鶴の湯は小田急線「豪徳寺」駅からなんと徒歩2分、距離にして約160mと駅チカ銭湯。
そしてマップをご覧になるとお分かりの通り、鶴の湯は東急世田谷線の線路沿いに立地している。よって東急世田谷線「山下」駅からも近く、距離約220m、徒歩約3分だ。東西南北どこからでもアクセス可能なのだ。



(2021年10月撮影)
路地の奥へ進むと、千鳥破風の宮造り建築の昔ながらの銭湯が現れる。
鶴の湯の営業時間は15~24時(コロナ収束まで23時閉店)。火曜・水曜日が定休だ。
店前にはベンチが置いてあり、キャリーケース置き場もある。旅行客多い?と思いきや、ご老人たちが使うキャリーカートが置いてあった。
あ、こっちのキャリーか。
玄関前には脚立が置いてあり、貼り紙をしてる。軒先にも貼り紙がある。
なんか注意書きが多いな・・・。
いざ入店。こぢんまりとした玄関だ。
鶴の湯の下足箱の扉は半透明のこげ茶色。小生のNIKE製厚底ランニングシューズ28.0cmは無事収まった。一番下段の下駄箱はブーツが収まる大きさ。女性でも安心。
金属の松竹錠の鍵をかけて店内へ。鶴の湯は鍵は自己保管制。
自動ドアはコロナ感染拡大防止のため、常時開放中。店内は改築したての雰囲気で綺麗。
フロントの女将に入浴料480円現金払い。
フロント前には、ロビーというほどのスペースはないが、飲料水販売機と浴用品のショーケース、折り畳みの椅子が3脚ほど置いてある。猫の額ほどのスペースがフロント前にある。
男湯はどっちかな?と左右を見る。暖簾は青と赤。「男湯」「女湯」の文字はない。
え!?どっちだろ?
ええい、ままよ!と青い暖簾の方へ。
正解だった。
正答率95%くらいいくだろ。
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高いさすがの格天井
脱衣所へ入ると、通路左に使用禁止の札が貼られオブジェと化しているマッサージチェア、そして貸しロッカーが現る。貸しロッカーは1ヶ月300円だ。
で突き当たりがトイレ。改築したてだからか洋式でキレイ。
ロッカーは外壁側・店頭側の壁に設置されている。三段構成で上二段が正方形、一番下が縦長の収納力がある。
番号の振り方が珍しくて、上→下、次に隣の列の上→下に番号が増えていくのが通常だと思うが、鶴の湯は違う。上に段の正方形ロッカーだけで上→下、そして隣の列の上→下へ番号が増える。つまり、最下段の縦長ロッカーを飛ばしている。そして上2段だけで最後まで行ったら、今度は一番下の縦長ロッカーのみを横に番号を振っていた。
この法則性を見出した自分をほめてあげたい
縦長のロッカー内はハンガーバーが渡され、ハンガー1本吊るされている。鶴の湯は仕事帰りにも立ち寄りやすいのだ。
見上げると、昔ながらの高い格天井。そこからシーリングファンが一つぶら下がり回っている。格天井より下は改築されたのかな。現代風にきれいで清潔感ありあり。
女湯とを隔てる壁には洗面台が一つ。そしてドライヤーが2機設置されている。料金は3分20円と標準的。小生は自然乾燥だが。
その隣に昔ながらの秤式体重計。「体重計で遊ぶな」とある。注意書き多い。
体重計の隣には、浴用品を置けるエレクタがある。
外壁側のロッカー隣から浴室入り口にかけてL字にベンチが設置されている。そしてうちわもあり。
フローリングの床はビチャビチャになりがちだけど、モップがちゃんと置いてある。濡らしたら拭こうの精神。
と、ランニングウエアを脱ぎながら脱衣所を見渡していた。鶴の湯のロッカーの鍵はゴム紐でなく、カールコード。小生はプチ潔癖だからナイス。
潔癖は公衆浴場へは行かないでしょ、という声は無視する。
ロッカーに鍵をかけ、いざ内湯へ。
と、風呂場への半自動ドアにも注意書きが貼ってある。鶴の湯、注意書き多いな。
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備え付けのシャンプー・ボディーソープは無料で使用可能だが・・
奥行の少ないこぢんまりとした浴室だ。カランは女湯側の壁に5、島カラン3+3=6、外壁に5の計16個。
島カランの上にリンスインシャンプー・ボディーソープが1セット設置されている。無料で利用可能だ。フェニックスの業務用シャンプーだ。注意書きの多さから窺える、鶴の湯の注意深さは相当なものだ。
各ボトルに鎖が付いている。持って帰れないように。
さらに「持参の容器にシャンプー・ボディーソープを移して持って帰るな」との注意書きもある。
トラウマがあるのか?
というわけで、空いていた島カランに座る。改築してるからカランや鏡はピカピカでキレイ。さらに高齢者用の手すりもついてバリアフリー化してる。
シャワーの水圧・水温は申し分なし。カラダを清めて内湯へ。
ハイパワージェットのボタンを押すときは気をつけろ!
内湯は大きく2種類。青いタイルの浴槽は爽やかに映る。浴槽に足を入れるとちと熱い。水温計は40度を示していたが体感的に42度くらいかな?
まずは気泡が底から激しく沸き立つバイブラバス。なんと壁に水枕付き。2人並んで入れる幅のバイブラバスは、水枕に頭を預けることができて気持ちいい。奥行きがあるので向かい合って入れるほどのキャパがある。
その隣にジェット座風呂が1人分。水深は深くなって1mくらい。壁のボタンを押すと、足裏・ふくらはぎ・腰・背中に2条のジェット水流が噴出開始。ふくらはぎとはいえ足首近くに当たるジェット座風呂が多いけど、鶴の湯のジェットは、膝下のふくらはぎにヒットしてグッド!ほぐされる~(癒
さらにその隣はハイパワーボディージェットが1人分。同じく壁のボタンを押すとジェット噴射開始!
金玉に当たって悶絶!
気をつけろ!
これには注意書きはなかった。
ボタンを押すときは十分に距離を取ろう。こういう注意書きが必要だ。
いやしかし、ものすごいハイパワーだ。67kgの小生は、体重を壁側(ジェット側)に預けないと前のめりになってしまう。
上下1条のジェット水流なので、背骨に当たってボキボキ折られてしまうんじゃないかと思うほど。なので自分で体勢を色々変えて、水圧の当たるポイントを調整しなければならない。いろんなポーズをとるから、側から見たら「何やってんだ?あいつ?」と思われるかもしれない。
壁には「軟水風呂」と書いてあった。武蔵小杉の今井湯と同じだ。硬度が少ない軟水だから、肌や髪がスベスベサラサラだ。
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水風呂あり・サウナなし
これらジェット系バスの浴槽の隣には水風呂がある。水風呂は小さく、せいぜい大人2人分。水温は16度を示し、ぶくぶくバイブラが発生している。
水風呂はあるが、鶴の湯にはサウナはない。だから温冷交代浴を行い、ランニングの疲れを癒す。サウナあればいいのに。
あと鶴の湯には立ちシャワーも1つある。シャワーヘッドは固定型。お湯だけでなく水もでるから、温冷交代浴も可能。内湯は以上だ。
背景画は、どっかの湖畔から望む富士山のペンキ絵。左下に「2020年5月20日ナカジマ」とサインがある。最近で新しいが、銭湯絵師・中島盛夫氏の作品だ。
浴室を見上げると、他の宮造銭湯(例えば五反田の松の湯)と同じく高い天井。鶴の湯は淡いブルーの板に濃いブルーの梁。外光も差し込み、浴室内は明るい。板が剥げている箇所もなく清潔感がある。
サッシから上の方は、昔ながらの造りを生かしていて、サッシから下はタイルやカランなど新しく改装したような感を受ける鶴の湯の浴場だった。キレイで清潔感あるよ。
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なんと露天風呂もある
そして鶴の湯には露天風呂もあるのだ。外壁側にある扉を開けると、うなぎの寝床みたいに細長いスペースがある。
タイル張りスペースの手前は段差があってベンチ用になっていて座れる。つまりは外気浴可能なのだ。
サウナ、なんでないんだろ。惜しい。
そして、奥の方半分が露天風呂になっている。お湯は32度を示していたがそこまでぬるくない。36~38度くらいじゃない?
細長い露天風呂は白湯のバイブラ。周囲の壁は高く、さらに竹囲いもあるので開放感はあまりないが、改築で増築したのか?新しくて綺麗な露天風呂だ。東急世田谷線の音を聞きながら、見上げて空を眺めることができる。ちょっと風流だ。
いかんせん、鶴の湯は注意書きの貼り紙が多い印象。「浴槽で身体をこするな」とか、「会話せず黙浴」とか内容は当然守るべきマナーだと思うけど、豪徳寺周辺は民度がアレなんかなぁ?寺の近くだからお行儀ええんちゃうんか?
こりゃ経過観察が必要か?
つづく?